身近な矢田川・庄内川で自然環境を学ぼう!~名古屋市東生涯学習センターの現地学習を支援しました~

 庄内川河川事務所では、地域のみなさんが楽しく川を体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感してもらう機会として「総合学習」や「川の体験学習」、「河川愛護・河川環境学習」などの取り組みを支援しています。
 こうした取り組みの一つとして、5月28日(水)に名古屋市北区成願寺地内にある「矢田川子どもの水辺」で開催された名古屋市東生涯学習センター主催「なごや環境大学共育講座」の現地学習『身近な川の環境は?~矢田川・庄内川で生き物・水質調査~』において、水生生物調査や水質検査などの活動支援を行いました。

●主催:名古屋市東生涯学習センター
●開催場所:名古屋市北区 矢田川ふれあい橋下流右岸「矢田川子どもの水辺」
●支援協力:庄内川 川ナビ歩こう会

≪参加者15名が身近な川を体験≫
 5月とは思えない気温30度にもかかわらず、名古屋市東生涯学習センター<なごや環境大学共育講座>の現地学習の一つとして実施された「矢田川・庄内川で生き物・水質調査」には、受講者15名が参加しました。
 名古屋市東生涯学習センターからマイクロバスで現地に到着した参加者のみなさんは、最初に庄内川・川ナビ歩こう会の佐藤輝彦氏の指導を受けて、ガサガサ網を使って魚をつかまえることに挑戦。その後、つかまえた魚やエビなどの水生生物を水槽に入れて観察し、佐藤氏からそれらの水生生物についての説明を受けました。
 さらに透視計を使った透視度測定や、簡易水質調査も体験。「川が思ったよりきれいで安心しました。」「昔よりきれいになっていると感じました。」「身近な川に、こんなにも多くの生き物がいるとは思わなかった。」「自然を守ることの大切さを実感しました。」などの意見が聞かれました。

活動状況1

活動状況2

参加者のみなさんが到着する前に、職員が水深をチェックして安全に活動できる範囲を限定したり、水槽やテントなどを準備して活動をサポート

活動状況3
参加者のみなさんがマイクロバスで現地に到着

活動状況4
浅瀬を渡って中洲の会場に

活動状況5
庄内川河川事務所・海野地域連携課長が挨拶し
水性生物の捕獲と観察、透視度測定や水質調査について説明

活動状況6
名古屋市東生涯学習センター・社会教育主事の松木さんから
安全のための注意も

活動状況7

活動状況8

 佐藤さんの指導を受けてガサガサ網で水性生物の捕獲に挑戦。「魚がいたいた」「むずかしいな」「せっかく大きな魚を捕まえたのに油断したら逃げられた」などなど、童心に帰って楽しみました。

活動状況9
気温の高さに水温が心地よい活動日となりました。

活動状況10
海野課長の説明を受けて透視度計をのぞき、
水道水と川の水を比較しました。

活動状況11
簡易テストで水質を検査しました

活動状況12
日本に昔からいるメダカと見た目は似ていても、
カダヤシは外来種だと聞いて、みなさん興味津々

活動状況13
手洗い用の水も用意されました

 

活動状況14
はい、チーズ! 参加者全員で記念撮影

●平成26年5月28日(水) 晴れ 気温30℃
水温26℃ 水質調査 pH7.5(パックテスト) COD20(パックテスト) 17 (mg/L)
透視度 47cm

●捕れた生物(10種類)
フナ、カダヤシ、ドジョウ、ナマズ、ヌマエビ、テナガエビ、ヤゴ(はぐろとんぼ)、アメンボ、
ウシガエル(オタマジャクシ)、ミシシッピアカミミガメ