アカザ(絶滅危惧種)の引越し大作戦!!

○土岐川で絶滅危惧種「アカザ」の“引越し大作戦”を行いました
 庄内川河川事務所では10月29日(火)、岐阜県立多治見病院下流の土岐川において、環境省の絶滅危惧2類に指定されているナマズの仲間「アカザ」の引越し大作戦を行いました。この引越しは、11月から来年3月まで予定している土岐川しゅんせつ工事にさきがけ、工事区域に生息するアカザを保護するためのものです。
 引越しには土岐川観察館の指導の下、土岐川観察館職員、工事施工業者、土岐川出張所職員の14人が参加。石が点在する流れの速い場所で四つ手網やタモなどを使って119匹のアカザと他の水生生物を捕獲し、上流の昭和橋や多治見橋付近に放流しました。
 しゅんせつは洪水を未然に防ぐために必要な工事ですが、その場所に生息する生物たちへの配慮も大切です。当事務所はこのような保護活動によって、豊かな土岐川の自然を次の時代へつなげていきたいと願っています。

活動状況01
水そうに入っているのが「アカザ」です

活動状況2
岐阜県立多治見病院下流で行いました

活動状況3
アカザは流れの速い浅瀬に生息しています

活動状況4
石の下にかくれているので石を動かして捕獲します

活動状況5
ウロコはなく、ナマズに似ています

活動状況6
捕獲した数と大きさをチェックします

活動状況7
工事に影響のない上流に放流しました

活動状況08

新聞などのマスコミも引越しの様子を取材し、庄内川河川事務所土岐川出張所鈴木所長が説明しました。

活動状況09

* アカザ(絶滅危惧2類)=ナマズ目アカザ科の淡水魚。きれいな川に生息し、体長10cm程で赤みがかった体色、ヒゲがあるのが特徴。背中と腹のトゲには毒があり、刺されると痛い。