旧小里川発電所絵画展示式

○旧小里川発電所を描いた絵画が展示されるようになりました

 「雪を冠した美しく、風情のあるたたずまい」。今は観ることのできない旧小里川発電所の姿が、小里川ダム管理支所1Fロビーで、絵画として再びご覧になれるようになりました。
 大正時代に小里川に建造された3基の発電所は、70年以上もの間、窯業をはじめとする地域産業の発展の原動力となりました。新しい小里川ダムの建設に伴い、旧小里川第一発電所を除いた2つの施設は平成5年に撤去されました。どこか古城めいたたたずまいが印象的なその姿を、瑞浪市出身の画家、故塚田邦彦氏(1926~2012)が3枚の大作「雪の発電所」として描いていました。今回、塚田氏のご遺族が「当時の記憶をとどめている方など多くのみなさまに見ていただければ」とのご厚意により、貴重な絵画を展示できることとなりました。
 10月9日(水)、塚田さんの妻文子さん、弟の雄三さんや地域の関係者などが出席して「旧小里川発電所絵画展示式」が行われました。

活動状況1
寄贈者の塚田文子さんをはじめ出席者による除幕

活動状況2
「多くの方にご覧いただければうれしい」
と塚田文子さんが挨拶

活動状況3
庄内川河川事務所高橋事務所長から
塚田さんへ感謝状が贈られました

活動状況4
高橋事務所長より挨拶

活動状況5
描かれた旧発電所について説明をする
小里川ダム管理支所中島支所長

活動状況6
記念撮影

活動状況7

絵画に描かれた旧小里川発電所の遺構である與運橋(ようんばし)は、小里川ダム管理所に隣接する道の駅おばあちゃん市・山岡に移設されています。

○出席者
塚田 文子(絵画提供者 作者ご令室)
塚田 雄三(作者ご令弟)
米玉利 守(中部電力(株)加茂電力センター川辺土木管理所長)
小木曽 正英(恵那市山岡振興事務所長)
鈴木 優(恵那市山岡町田代区長)
伊藤 晴昭(瑞浪市陶コミュニティーセンター所長)
伊藤 正義(瑞浪市陶町連合区会長)
工藤 将哉(瑞浪市稲津コミュニティセンター所長)
勝股 敬(瑞浪市稲津町区長会長)
髙橋 伸輔(国土交通省庄内川河川事務所長)
※敬称略、順不同

○展示作品: 作品名「雪の発電所」(50号 油絵)

○作者略歴
塚田邦彦(秋邦)
1926 岐阜県瑞浪市釜戸町に生まれる
1947 水谷清に師事
1953 春陽展’56~ ’74連続出品、受賞2回
1975 中日新聞連載『われら自然家族』の挿絵担当
1977 日本表現派展へ出品、同人となる
1984 日本表現派委員となる、受賞2回
2012 愛知県名古屋市にて永眠
個展/’63愛知県美術館 ’85銀座あかね画廊 ’93ギャラリー彩等19回
グループ展/’89第1回新展 ’90第2回展(あかね画廊) 他多数