名古屋市立志段味西小学校の「総合学習」を支援しました

 暑い夏も目前。子どもたちが水と親しむ機会が多くなるこれからの時期、庄内川河川事務所では、安全な環境の下で子どもたちが川での魚とりなどを体験できるよう支援しています。こうした「総合学習」は、川にいる魚などの水生生物を知ることで、より深く川という自然環境を知ることができる貴重な機会となっています。
 6月18日、庄内川吉根橋上流左岸で名古屋市立志段味西小学校の児童たち(4年生99名、先生6名、父兄10名)が参加して、総合学習が行われました。
 事前に水深30cm程度の箇所をチェックし、ポールを立ててわかりやすく安全な活動エリアを設定。児童たちは、安全に川に入るための注意事項を確認後、指導の國村代表からガサガサ網を使っての魚の捕り方を教わり、網係とバケツ係に分かれて水辺でのガサガサ探検を行いました。

●開催場所: 名古屋市守山区 庄内川吉根橋上流左岸30.6km付近 (深沢川排水路付近の庄内川河川敷)
●協  力: 名古屋市水辺研究会

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ワクワク感いっぱいで真剣に注意事項の説明を受ける児童たち

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捕獲可能な水生生物の説明や網での捕り方を指導する名古屋市水辺研究会のみなさん

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事務所職員に見守られながらガサガサ探検開始

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網係とバケツ係のチームワークもバッチリ

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「もう捕まえたよ。見て見て!」

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水中の岩に産みつけられているカワヨシノボリの卵を発見

 担任の先生たちからは「河川事務所さんのご協力のおかげで、安全に見守っていただける環境下で、子どもたちが川の生物と親しむ機会を持つことができることは、とてもありがたいですね。子どもたちも毎年、楽しみにしているようです。」との声をいただきました。

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みんなで捕獲した水生生物を集めて種類ごとに分類

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魚の名前や説明に聞き入る児童たち

 集められた水生生物は20種類以上。「アメンボは飴のように甘い匂いがするところから名付けられました」との説明に、鼻を近づけて匂いをかいだり、「岩に産み付けられた多量の卵の内、無事に成長する魚は一匹くらいしかいない」との話に驚いたり、自分たちで捕まえた水性生物の話に興味津々。「きれいな川にしか生息しない絶滅危惧種のアカザも見つかった」との説明に「すごい、やった!」と喜びの声も上がりました。最後に、捕まえた水性生物たちを川に放し、川での注意事項を再確認して総合授業を終えました。

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事務所職員の指導により水質調査にも挑戦。水の透き通りの度合いを調べる透視度計を使って、「水道水」と「川の水」の透視度を比較。匂いもかいで、目と鼻で違いを確かめました。

●平成25年6月18日(火) くもり 気温30℃  水温27℃
 水質調査 pH7.5(バックテスト)  COD 10(バックテスト) 透視度90cm

●捕れた生物(23種類)
 フナ属、オイカワ、ニゴイ、カダヤシ、カマツカ、ドジョウ、ナマズ、ヨシノボリ属、ギギ、アカザ、モンカゲロウ、チラカゲロウ、ヒル、ヌマエビ属ミゾレ、スジエビ、アメリカザリガニ、マシジミ、サカマキガイ、ハグロトンボのヤゴ、コヤマトンボのヤゴ、アメンボ、マツモムシ、ウシガエル

捕獲した水生生物の数々

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ナマズ

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アカザ

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ギギ

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ウシガエルの大きなオタマジャクシ。もう後ろ足が生えています。

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マシジミとサカマキガイ

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コオニヤンマのヤゴ