●有事に備えて勉強
庄内川河川事務所は、災害または事故における庄内川河川事務所所管施設の緊急的な応急対策の支援に関し、(社)愛知県建設業協会と協定を結んでいます。こ
の協定は地震、大雨等、異常な自然現象及び予期できない災害又は事故の場合、協力して被害の拡大防止と被災施設の早期復旧に資することを目的としていま
す。災害業務に関しては(社)愛知県建設業協会と協定を締結している庄内川災害協力会が連絡体制の確立をはかり業務を円滑に実施することになっています。
7月11日(月)には、これらに関係する建設関連企業37社が出席して、「災害又は事故における庄内川河川事務所所管施設の緊急的な応急対策の支援に関
する説明会」が行われました。
説明会では平成23年度の河川事業の概要説明、平成22年度の出水及び災害についての状況解説、災害時等の情報収集及び連絡体制の確認、災害時等の資機
材の解説等を行いました。
説明会の様子
災害支援活動の報告の様子
また、3月11日の東日本大震災には、中部地方整備局から東北地方の各被災地へ緊
急対策派遣隊(TEC-FORCE)として、人員や災害対策用機械等の派
遣を行い、災害対応に対する支援を実施しています。それら現地活動の詳細報告も行いました。
庄内川河川事務所から出動したリエゾン(現地情報連絡員)は、岩手県大槌町において幅広く町の要求を聞いた活動を披露し、物資・人・情報各面での柔軟な
対応が重要であるとの認識を深めました。
また合わせて、上記の災害支援協定による緊急災害派遣隊の活動も報告されました。排水ポンプ車、照明車、衛星通信車、対策本部車等による24時間体制の
復旧支援は、災害対策車の効力を改めて認識させるものであったようです。
●災害対策車を使用した訓練
説明会の最後には排水ポンプ車、照明車の操作を習得する訓練を行いました。東日本 大震災の支援活動に従事した協会員から熱のこもった解説を聞きながら実際 に器具を作動させる等、緊迫感を持った訓練を行うことができました。
照明車の全体像
実際に稼働して訓練します
万が一にも起こってはならない災害や事故ですが、東海、東南海地震等に備え、あらかじめ万全を期しておくことは重要な責務です。有事の場合も有効に動ける よう、当事務所は知識や情報、技術を共有するこのような説明会を重ね、庄内川流域に生活する440万人の安全安心を守り、地域に貢献することに留意してい ます。