水辺の利活用について意見交換 ~第12回矢田川子どもの水辺協議会~


  2月28日(火)、名古屋市北区役所にて「第12回矢田川子どもの水辺協議会」が開催されました。この協議会は、矢田川子ども水辺の楽校で活動する区政協力委員長、近隣小学校長、市民及び団体、庄内川河川事務所、名古屋市により組織するもので、「矢田川子どもの水辺」(下記参照)のよりよい運用を目指しています。
  冒頭、あいさつした神野会長は「昨年3月に大きな自然災害が発生し、その自然災害の恐ろしさ、すごさを未だに感じている。しかし、そこに住む人たちとってはその海・川が生活の場でもあります。子どもたちが成長する過程で自然の川にふれ、自然の良さと怖さの両面を感じてもらいたい。そのために環境整備が一歩でも前進することをみなさんと協力してやっていきたい。」と話されました。
  その後、事務局から①平成23年度の活動実績と予算収支、②規約の改定、③平成24年度活動予定(利活用計画)と予算、④「矢田川あそび」実行委員会についての議事説明と「矢田川あそび2011」、台風15号被害によるワンドの土砂堆積等の復旧対応などについての事業報告がありました。


神野会長のあいさつ
神野会長のあいさつ
八田先生の研究発表
八田先生の研究発表

  引き続き行われた研究発表では、八田先生(元名古屋女子大学教授)から東海地方における河川の変遷(底生動物に関する調査データからみた水質状況)というテーマで、生物調査手法および調査資料の大切さ。水生昆虫(オオシロカゲロウ)の発生とその特徴からみた河川環境の特徴などお話して頂きました。
  最後に、地元小学校の校長先生をはじめ出席者のみなさんから、矢田川、庄内川との関わりについて貴重なご意見をいただき会議を終了しました。


「矢田川子どもの水辺」について

  平成18年9月、子どもたちの総合学習等に利用できる安全な河川自然体験場づくりを目的に沿川学区の小学校・区政協力委員会、市民団体、名古屋市、庄内川河川事務所、学識経験者からなる「矢田川子どもの水辺協議会」を設立する。同年「矢田川子どもの水辺」登録を経て、平成20年4月に完成しました。
  完成後は小学校の総合学習をはじめ、幼稚園・保育園の川あそび体験の場として継続的に活用されています。また、平成21年度からは毎年10月初め頃に沿川住民親子を対象とする「矢田川あそび」を矢田川橋緑地(東区会場)と併せて同時開催しています。
  本年の「矢田川あそび2012」は平成24年10月14日(日)開催予定です。


矢田川子どもの水辺全景
矢田川子どもの水辺全景
総合学習(ガサガサ調査)
総合学習(ガサガサ調査)