国道23号は、三重県の南北方向を結ぶ幹線道路で、産業・観光における大動脈として、また地域の生活道路として重要な役割を果たしています。しかし、現在の国道23号は、多方面からの交通が集中することにより、主要交差点では渋滞が発生しています。中勢バイパスは、鈴鹿市を起点として、津市を経由し松阪市へ至るバイパスで、国道23号の交通渋滞解消とバイパス周辺の適切な土地利用を促し、地域経済の発展に資するために計画された道路です。
路線名 | 一般国道23号 |
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事業箇所名 | 中勢バイパス |
事業区間 | 鈴鹿市北玉垣町~松阪市小津町 |
延長 | 33.8km |
構造規格 | 3種1級 |
設計速度 | 80km/h(暫定60km/h) |
標準断面図
令和5年度 | 鈴鹿(安塚)工区 延長2.8km 暫定開通 中勢バイパス 全線暫定開通 |
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平成30年度 | 鈴鹿・津工区 延長2.9km 暫定開通 |
平成26年度 | 津(野田)~津(久居)工区 延長6.00km 暫定開通 |
平成25年度 | 鈴鹿(稲生)工区 延長1.80km 暫定開通 |
平成23年度 | 津・松阪工区 延長3.90km 暫定開通 津(河芸)工区 延長0.90km 暫定開通 |
平成19年度 | 鈴鹿・津工区、津(神戸)工区事業化 松阪工区 延長2.80km 暫定開通 |
平成18年度 | 津(野田)工区 延長0.77km 暫定開通 |
平成17年度 | 鈴鹿(御薗)工区 延長0.95km 暫定開通 |
平成16年度 | 津(久居)工区事業化 |
平成15年度 | 津(野田)工区 延長1.13km 暫定開通 大里交差点立体化 |
平成12年度 | 津(河芸)工区 延長4.1km 暫定開通 |
平成09年度 | 津(河辺)工区 延長1.98km 暫定開通 |
平成07年度 | 松阪工区事業化 |
平成06年度 | 鈴鹿(安塚、稲生)工区事業化 津(河辺)工区 延長2.37km 暫定開通 |
平成05年度 | 鈴鹿(御薗)工区 延長1.35km 暫定開通 |
平成03年度 | 鈴鹿(御薗)工区、津(河芸)工区事業化(延伸) |
平成元年度 | 津(河芸)工区事業化 |
昭和63年度 | 鈴鹿(御薗)工区、津・松阪工区事業化 埋蔵文化財調査及び工事着手 |
昭和61年度 | 用地買収着手 |
昭和59年度 | 津(河辺、野田)工区事業化 |
昭和58年度 | 都市計画決定(昭和58年4月15日) |
国道23号・中勢バイパスが一体となった環状機能を発現します。
これにより津市街地内を通過する車両は、中勢バイパスを通行し、市街地内の渋滞の緩和・解消、事故の削減などが期待されます。
また、土砂災害や、集中豪雨・津波による道路の冠水など、山側、海側の災害リスクが小さい位置を通過しており、災害時には、緊急物資輸送路としての役割が期待されます。
国道23号の渋滞状況 大倉交差点
冠水した道路
(国道23号上浜町2交差点)H16.9.29
国際拠点港湾の四日市港と津・松阪市内を結ぶ物流の輸送経路は、主に国道23号及び中勢バイパスが担っています。
また、中南勢地域の流通拠点である重要港湾の津松阪港から北勢方面、愛知県方面への一般道の物流輸送経路についても主に国道23号及び中勢バイパスが担っています。
中勢バイパスの全線開通により、国道23号と中勢バイパスが連結し一体として機能することで、輸送経路の速達性、時間信頼性の向上により、物流ネットワークの強化、円滑な物流交通の確保が期待されます。
工業団地、住宅団地等の民間開発を支援し、地域活性化に貢献します。
緊急輸送道路に指定されている国道23号は、三重県の沿岸部を通過しており津波による浸水被害が懸念されるとともに、津、鈴鹿市周辺は南海トラフ巨大地震発生時に震度6~7が想定されています。
中勢バイパスは、浸水エリアを回避した内陸部に位置することから、くしの軸として内陸部から沿岸部への応急復旧活動を支援するとともに、道路ネットワークの多重性・代替性が強化されるなど災害に強い道路機能を確保します。