櫛田川
宮川は、三重県内最大の川です。
宮川は、多気郡大台町の日出ヶ岳に源があり長さ91km流域面積920km2の川です。
大湊川、五十鈴川、勢田川などが合わさって1つの市、3つの町を通って海へ流れます。
宮川流域は、大部分が紀伊山地で、気候は温暖でたくさんの降水量でもあります。
宮川中流部の堤防のないところから水があふれ、観測史上最大の流量を記録し、床上・床下浸水270戸、死者・行方不明者7人の被害がでました。
昭和49年7月4日の七夕災害を受けて、宮川水系は昭和50年4月に一級河川に指定されました。被害の大きかった勢田川については、「直轄河川激甚災害対策特別緊急事業 (略称 激特事業)」によって、昭和51年度から河川の改修事業が実施されることになりました。
改修計画の主な内容は、全直轄区間の河床を浚渫、中流部の堤防が無く、川幅が狭い区間については川幅を広げ、特殊堤防や護岸を設けること。また、下流部の堤防がある区間については、堤防を補強し、低高水護岸を設ける洪水対策を実施しました。さらに河口部については、高潮対策として防潮水門、排水機場が建設されました。
勢田川防潮水門・排水機場
平成16年9月の台風21号洪水にて、約160戸の家屋浸水被害を受けた中島・大倉地区において堤防整備や河道掘削などの治水対策を実施し、再度同様な降雨が発生しても、洪水を安全に流下させるとともに、床上浸水被害の解消を図っております。