無電柱化の推進
無電柱化の効果
都市災害の防止
地震や台風などの災害時に、電柱が倒れて道路が塞がれると、避難や救助活動が遅れたり、電力線や通信線が切断される恐れがあります。
無電柱化はそのようなリスクを軽減し、災害に強く安心して暮らせるまちづくりに貢献します。

(市道:樽井大苗代新家線)
大阪府を中心に1,000本以上の電柱が倒壊
※国土交通省調べ

(県道:館山富浦線)
千葉県を中心に約2,000本の電柱が倒壊
※国土交通省調べ
都市景観の向上
道路に沿って連なる電柱や電線類は、景観を阻害する大きな要因となっています。
無電柱化は、景観が持つ本来の魅力をより鮮明にして、都市の魅力向上に貢献します。

整備前 2007年10月撮影

整備後 2021年3月撮影
安全で快適な歩行空間の確保
歩行空間を整備することで、歩行者の安全と快適性が向上します。

整備前 2014年7月撮影

整備後 2020年3月撮影

整備前 2012年6月撮影

整備後 2017年2月撮影
電線共同溝
電力会社や通信会社が管理する電力線や通信線といった電線類をまとめて地下に収容するための施設です。電線共同溝を整備することで、都市災害の防止、都市景観の向上及び安全で快適な歩行空間の確保を図ります。
電線共同溝整備状況

電線共同溝の仕組み

無電柱化までの流れ

アスファルト舗装をバックホウ等で撤去します。
※整備する箇所に水道管などの支障物が有る場合、支障物の移設も行います

電力や通信の供給先へケーブルを引き込むための分岐・接続等を行う特殊部と呼ばれる大きなコンクリートの箱を設置します。

電力線、通信線を通す管路、供給先の建物などにケーブルを引き込むための引き込み管を設置します。

舗装をしてきれいに仕上げます。

高圧の電気を低圧に変換する装置や、停電時に電気の流れを切り替える装置、各戸用に電気の配分を行う装置を収容する地上機器を設置します。

管路に電力線、通信線を通し、地中ケーブルのサービスが始まった段階で空中の電線を撤去し、その後電柱の撤去を行い、工事が完了します。
広報資料
国土交通省の取り組み
無電柱化目的や、整備のやり方、全国の整備写真を掲載
中部地方整備局の取り組み
「防災」「安全・快適」「景観・観光」の観点から、無電柱化を推進しています。
安全・快適・美しい景観 無電柱化の推進(中部地方整備局HP)