無電柱化の推進

無電柱化啓発動画

無電柱化啓発動画(国土交通省)
無電柱化啓発動画(名古屋国道事務所)

無電柱化の効果

都市災害の防止

地震や台風などの災害時に、電柱が倒れて道路が塞がれると、避難や救助活動が遅れたり、電力線や通信線が切断される恐れがあります。
無電柱化はそのようなリスクを軽減し、災害に強く安心して暮らせるまちづくりに貢献します。

平成30年9月 台風第21号
平成30年9月 台風第21号 大阪府泉南市
(市道:樽井大苗代新家線)
大阪府を中心に1,000本以上の電柱が倒壊
※国土交通省調べ
令和元年9月 台風第15号
令和元年9月 台風第15号 千葉県館山市
(県道:館山富浦線)
千葉県を中心に約2,000本の電柱が倒壊
※国土交通省調べ

都市景観の向上

道路に沿って連なる電柱や電線類は、景観を阻害する大きな要因となっています。
無電柱化は、景観が持つ本来の魅力をより鮮明にして、都市の魅力向上に貢献します。

整備前
19号守山 電線共同溝
整備前 2007年10月撮影
整備後
19号守山 電線共同溝
整備後 2021年3月撮影

安全で快適な歩行空間の確保

歩行空間を整備することで、歩行者の安全と快適性が向上します。

整備前
1号瓦町 電線共同溝
整備前 2014年7月撮影
整備後
1号瓦町 電線共同溝
整備後 2020年3月撮影
整備前
153号豊田陣中 電線共同溝
整備前 2012年6月撮影
整備後
153号豊田陣中 電線共同溝
整備後 2017年2月撮影

電線共同溝

電力会社や通信会社が管理する電力線や通信線といった電線類をまとめて地下に収容するための施設です。電線共同溝を整備することで、都市災害の防止、都市景観の向上及び安全で快適な歩行空間の確保を図ります。

電線共同溝整備状況
電線共同溝の仕組み
電線共同溝とは
無電柱化までの流れ
STEP1

アスファルト舗装をバックホウ等で撤去します。
※整備する箇所に水道管などの支障物が有る場合、支障物の移設も行います

STEP2

電力や通信の供給先へケーブルを引き込むための分岐・接続等を行う特殊部と呼ばれる大きなコンクリートの箱を設置します。

STEP3

電力線、通信線を通す管路、供給先の建物などにケーブルを引き込むための引き込み管を設置します。

STEP4

舗装をしてきれいに仕上げます。

STEP5

高圧の電気を低圧に変換する装置や、停電時に電気の流れを切り替える装置、各戸用に電気の配分を行う装置を収容する地上機器を設置します。

STEP6

管路に電力線、通信線を通し、地中ケーブルのサービスが始まった段階で空中の電線を撤去し、その後電柱の撤去を行い、工事が完了します。