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「土木技術者女性の会と女子学生」による交流視察会 結果報告書
平成27年9月17日
木曽川下流河川事務所
概要
(一社)土木技術者女性の会(桑野玲子代表理事・東京大学生産技術研究所教授)中部支部が木曽川下流管内で交流視察会を行いました。木曽川下流河川事務所の女性技官、名城大学の女子学生も参加して、様々な職種の土木技術者が同じ現場を意見交換しながら視察しました。
移動中の車内で、女性技術者を志した動機、技術者として認めてもらうための努力や職場での苦労、家庭と仕事との両立など参加者全員が話題提供や意見交換を行いました。
行程
13:45 近鉄桑名駅東口集合
14:00 木曽川下流河川事務所
14:40 木曽三川公園治水タワー
15:10 船頭平閘門・木曽川文庫
15:50 堤防耐震工事(木曽川左岸2.8kp)
16:20 鍋田上水門改築工事
17:00 近鉄弥富駅南口解散
参加人数
参加者:
木曽川下流河川事務所 2名
土木技術者女性の会 10名
名城大学学生 4名
内容
木曽川下流河川事務所
正面玄関にて記念撮影した後、災害対策室へ移動する。折しも、台風18号による大雨の影響で鬼怒川が決壊し、木曽川下流河川事務所がテックフォースとして応援に行っている最中であった。災害対策室では鬼怒川での復旧作業を行っているCCTV映像が流れており、参加者からはリアルタイムに見られることに良かったとの感想を多くいただいた。
(一社)土木技技術者女性の会 青木副支部長から挨拶した後、澁谷事務所長、前中事務副所長から災害対策室の説明やテックフォースの様子についてご説明いただいた。
木曽三川公園治水タワー
建設中の伊勢大橋、長良川河口堰を横目で見ながら、治水タワーに到着。あいにくの雨のため、視界はよくなかったものの、高さ65mの展望タワーから木曽川、長良川、揖斐川が濃尾平野をゆったりと流れている様子を眺めました。参加者からは、木曽三川の水位の違いや干潮区間について質問がありました。
船頭平閘門・木曽川文庫
木曽川文庫では、NPO法人木曽川文化研究会代表の久保田稔さんから木曽川下流の地形的なお話しや改修工事の歴史、船戸平閘門の仕組みについて説明していただいた。その後、船戸平閘門が実際に動いている様子を見学した。もっとご説明を聞きたかったが、時間が足りなく、残念な思いがしました。
堤防耐震工事(木曽川左岸2.8kp)
アイサワ工業(株)がSave-sp工法にて堤防の地盤改良を行っている工事を見学した。工事の概要を簡単に説明した後、Save-sp工法の開発者である(株)不動テトラの担当者が、流動化剤によって土がねばねばとした状態となり、塑性化剤を混ぜることによって普通の土の状態に戻る様子をデモンストレーションしてくださった。参加者からは、コストのことや周辺地盤への影響について質問があった。
鍋田上水門改築工事
戸田建設(株)が水門の改築工事を行っている現場を見学した。堤外二重締切と仮樋門が完成し、堤防を掘削している途中、支障物が見つかり工事が止まっている最中であった。仮樋門といっても本体とほぼ同等の機能があるため、どこか他の所で使えたらという声があった。
車内での情報提供
土木で働いている女性陣からは、現在の仕事内容や、苦労したことや良かったこと、学生さんへのアドバイスなどについて一言ずついただいた。学生さんからは、負けず嫌いの方が多いように感じたとの感想や、実際の話が聞けて、説得力があったとの感想をいただいた。
【情報提供した内容】
土木で働いている女性の方々のいろんなお話を聞き、自分もたくましくなりたいと思った。
女性の場合、技術者ではなく営業と見られ、対等に話してくれないこともあるが、資格取得によって、技術者として認められるようになった。
子供がいて、時間制約があるものの、その分効率よく楽しみながら仕事をしている。
雨のたびに出勤し、苦情の対応をしている。自分自身が女性のため、苦情を申し出る方が多少優しくなるように感じる。それは、女性であることのメリットと感じている。
子育てしながら仕事をしていると、周りの人に迷惑をかけることが多いが、その分、精一杯働いている。
男性の3倍か4倍努力しないと認められない。最近トイレの整備が進んでいるが、以前はトラブルが多かった。業務にそって資格を取得した方がよい。そうすると周りの人の評価が変わってくる。
出席者からの感想
土木技術者女性の会からは、またこのような見学会があったら参加したい。
学生さんからは、経験談や仕事に対する熱意を知り、参考になった。といった前向きな声をいただきました。
謝辞
企画段階から、尾畑事業対策官が関わってくださり、記者発表だけでなく、クローバーテレビや報道機関へ積極的に働きかけて下さいました。また、大学関係者への連絡を密に取ってくださり、今回の女子大学生との交流視察会を行う運びとなりました。
当日は、雨が混じる中、大門専門官には、記憶に残る撮影をしていただきました。調査課山内係長には、災害対策室での司会を務めていただき、木曽三川タワーでの案内役となっていただきました。
木曽川文庫、船戸平閘門では、NPO法人木曽川文化研究会代表の 久保田稔さんが豊富な知識に裏付けされた木曽川下流域について、熱心に説明していただきました。
現場見学の際には、戸田建設(株)相場さん、アイサワ工業(株)野々村さん、佐々木さんが見学の段取りをしてくださり、雨の中案内してくださいました。
たくさんの方が交流会の運営に携わっていただき、そのお陰様を持って、実りある会となりましたことを心よりお礼申し上げます。
国土交通省 中部地方整備局 木曽川下流河川事務所
〒511-0002 三重県桑名市大字福島465 TEL:0594-24-5711(代表) FAX:0594-21-4061(代表)
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