輪中(わじゅう)<昔の人のくらしと知恵(ちえ)>
長く苦しい水との闘(たたか)いの中で、ちえをしぼって暮らしてきました。
輪中というのは、洪水から村を守るために、まわりを堤防をつくって囲んだ土地のことです。輪中に住む人たちは、昔から堤防をつくったり洪水の時に助け合ったりしてみんなで協力してきたのです。
<写真/現在も残る輪中の堤防>
水 屋(みずや)
輪中では母屋(おもや)よりも高い所に水屋を建てて、洪水の時にひなんしたり、米やみそなどの食料をたくわえたりしていました。
上げ舟(あげぶね)
上げ舟は洪水の時にひなんするためのもので、普段は軒下(のきした)などに吊(つ)り上げておいて、非常時(ひじょうじ)に備(そな)えてたのです。
輪中の人達はちえをしぼって、水害から身を守る努力をしていたんだね。
堀田(ほりた)と堀潰(ほりつぶ)れ
輪中の土地は低いうえに湿(しめ)っていたから、土地の一部を掘って別の場所に積み上げた一段高い所(堀田(ほりた))で米作りをしていました。掘ったところは水路(堀(ほり)つぶれ)と呼んでいました。今では排水がよくなったおかげで、普通の田んぼになりました。
船で農作業に行くなんて大変だったでしょうね。
田んぼと田んぼの間が水の道だったなんておどろいたなぁ。
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