富士山高原の酪農を元気にする高校生の挑戦

【静岡県立富岳館高等学校】
富士山麓に位置する富士宮市は静岡県が誇る酪農王国として知られています。しかし一方で、酪農臭気が地域の大きな課題となっています。そこで、農業を学ぶ本校・総合学科・生物生命系列の2・3年次生が本課題を解決すべく、新たな循環型農業システムを地域へ提案し、普及活動に取り組みました。
解決の手法として、分解効果を持つ光触媒と製紙業の廃材「ペーパースラッジ」を混合した脱臭剤「光触媒再生紙チップ」を製作しました。チップは富士山麓の18戸の酪農家に導入し、牛の糞尿に混合しました。紙の廃材でできているので土に還り、臭いも1/15に抑えることができました。完成した堆肥は、周辺農家が経営するキャベツ栽培に生かし、収穫物は、地域に提供、地域を元気づけました。本試みは日本農業新聞をはじめとする各種プレスで紹介され、反響を呼びました。北海道・JA摩周湖から光触媒再生紙チップの導入依頼が本校へ寄せられ、北海道・105の農家を視野に普及活動が始まりました。
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光触媒再生紙チップの散布 |
堆肥舎への光触媒再生紙チップの導入 |
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酪農家への光触媒再生紙チップの普及活動 |
酪農家への光触媒再生紙チップの提供 |
連絡先
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