国土交通省中部地方整備局 企画部

ここから本文選考を終えて(表彰委員より)

委員長 名城大学理工学部教授 松井 寛

 9回目を数える今回の(中部の未来創造大賞)には、昨年比5割強の104件の多数の応募があり、本賞が広く中部地域で認知されてきたことは喜ばしい限りである。内容的には相変わらず住民部門の応募が多かったが、年を追うごとに組織的で大規模な活動が目につくようになり、活動の広がりと深化を遂げつつあることに感銘を受けた。

副委員長 名古屋工業大学大学院教授 山本 幸司

 この表彰制度も9回目を迎え、住民部門への応募が倍増したことは非常に喜ばしい反面、行政部門への応募は低調となっている。ともあれ、様々な立場で数多くの方々が社会基盤施設の整備や利用・保全、まちづくり活動に参画しておられることに改めて感謝と敬意を表させて頂く。

委員 三重大学特命学長補佐 渡邉 悌爾

 第9回となる本賞に過去最多の応募が集まったことは、地域づくりに多くのグループや組織が意欲的に取組む気運が向上しつつあることを物語ることで心強く思う。高い評価を得られた活動は、明確なコンセプトと地域の特色を活かした持続的な活動の成果が結実したものである。今後とも、地域の隠れた資源を活かした潤いある国土づくりに市民や各種組織が取組んでもらいたいと思う。

委員 駿府静岡歴史楽会 事務局代表 竹内 礼子

 いくども応募を重ねてきた団体が、年々活動の成果を向上されていることに気付く。また過去の受賞団体が活動を地域に広げて、別の団体が活動を始め成果を挙げて応募してきたものもある。受賞された団体は、ものづくり先進地域の中部らしさ、自然と調和した美しい国土、人の和を築き上げる素晴らしい活動をされていると思う。

委員 中日新聞論説委員 前田 弘司

 今回は応募案件が多かったのは喜ばしい。とくに住民部門はにぎやかだったが、気になるのは行政の尻馬に乗って、真に住民の自発的な地域づくりとは思えないものが目についたことだ。資金は乏しくても、下から自発的に盛り上がる活動を望みたい。学校部門で素朴ながらまじめな取り組みが光ったのが対照的である。

委員 (社)中部経済連合会 専務理事 山内 拓男

 今回視察先では、自然環境の保全、リサイクルといった環境部門に焦点を当てた活動が多数見られた。その中で住民部門および企業・学校部門の各受賞内容は、地域住民や自治体、企業等が一緒に参画して、地域の自然・文化を守っていこうとする郷土愛が感じられた。また、地域貢献の高い活動が多数見られるが、全般的に認知度は低く、今後は対外的なPRや他地域との連携等に期待したい。


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