本文へジャンプします 企画部トップ > 中部の未来創造大賞トップ > 第6回 > 選考を終えて(表彰委員より)

選考を終えて(表彰委員より)

 中部の未来創造大賞も今回で第6回を迎え、やや応募件数が減少したがその中で住民部門の応募が多彩な活動を紹介するものが増え、地域づくりに市民が大きな役割を担いつつあることに改めて実感することができた。中でも学校部門で小・中学生が総合学習の時間を活用して様々な地域づくりに取り組む活動が活発に行われていることは、未来創造の心を育てるという意味で心強く感じた.。

委員長:松井 寛(まつい ひろし)/名城大学理工学部教授
プロフィールはこちら



 今回、企業・学校部門への応募件数は増えましたが、住民部門への応募件数がかなり減少しました。しかし、地域づくりに関わる市民レベルの活動が低下したわけではなく、その内容はむしろ多様化しており、活発になっております。そのため、この表彰制度の積極的な広報活動の必要性を再認識しております。ともあれ、公正な審査の結果、めでたく受賞なさる応募案件には心よりお祝いを申し上げますとともに、惜しくも選外となられた応募案件の関係者におかれてもご活動の継続・発展をお願い申し上げます。

副委員長:山本 幸司(やまもと こうし)/名古屋工業大学大学院社会工学専攻教授
プロフィールはこちら



 現地視察が5箇所にとどまったため、限られた視野からのコメントである点、ご容赦願いたい。住民部門の取り組みに優れた事例が多いという印象を受けた。関係者の方々の地域愛に基づくその地域ならではの創意工夫や継続への努力に拍手を送りたい。
 それに比べ、企業・学校部門や行政部門の応募や取り組みが若干低調に見える。住民などとの様々な協働を取り入れた未来を創造する活動の盛り上がりを期待したい。

委員:渡邉 悌爾(わたなべ ていじ)/三重大学理事・副学長
プロフィールはこちら



 万博のテーマとして「自然の叡智」が謳われているが、森林や河川等の環境改善・保全の取組にその理念が活かされている応募がいくつか見受けられた。特に、山村の過疎化と少子高齢化による林業衰退等、十分に森林の管理が行われなくなりつつあるなかで、森林の保全だけでなく、山村の活性化にまで繋げている先進的な事例もあった。今後も万博の理念を活かしたより多くの取組活動が応募されることを期待したい。

委員:木下 喜揚(きのした きよう)/(社)中部経済連合会副会長待遇専務理事
プロフィールはこちら



 昨年も同じ感想を述べたが、資料のみで判断するのと、実際現地でこの目で見るのとでは、評価が大きく変わってくる。そのため、今年は全部の案件について現地調査に参加しようとしたが、所用でどうしても一日抜けたのは残念至極である。今年は、大上段に振りかざしたものはほとんどなかったが、地道な努力を積み重ねたものが目立ったことは、審査に当たって大変楽しいことだった。この傾向を今後も育てて行きたい。

委員:前田 弘司(まえだ こうじ)/中日新聞論説委員
プロフィールはこちら



 今年度も各地からたくさんの充実した活動が寄せられ、住民部門、企業・学校部門、行政部門それぞれにアイデアと努力が感じられた。
 特に受賞された団体からは、自分たちの住んでいる町の魅力を多くの人に知ってもらいたいという気持が伝わってきた。
 また機械化情報化が進んできた現代だが、現実に森を守り河辺に花を咲かせ砂浜のゴミを拾い、美しいふるさとを守っていくのは人間一人一人の力であり和であることを痛感させられた今回の審査だった。

委員:竹内 礼子(たけうち れいこ)/季刊「静岡の文化」制作責任者
プロフィールはこちら



 中部では2005年の中部国際空港開港や「愛・地球博」を契機に、地球大交流時代を迎えようとしており、地域の特色を活かした地域づくり・まちづくりを背景に、国内外の皆様と「おもてなしの心」での交流連携が望まれています。中部の未来創造大賞にご応募いただいた取り組みはどれも地域関係者や住民自らが草の根的に取り組まれ、情報発信されておられるものが多く、交流時代に相応しい活動として、心強く拝見させていただきました。

委員:大村 哲夫(おおむら てつお)/国土交通省中部地方整備局長
プロフィールはこちら


戻る