建設ICT導入普及研究会 施工報告会(第1回)

建設ICT導入普及研究会 施工報告会(第1回)を開催しました
平成25年8月21日(水)、建設ICT導入普及研究会 施工報告会(第1回)を開催いたしました。
初めての開催となる今回の施工報告会。総勢約90名の参加のもと、盛大に開催することができました。
技術普及チームリーダー挨拶 会場の様子
建設ICT導入普及研究会 技術普及チームリーダーの挨拶、技術普及活動プロジェクトチームから普及活動に関する取り組みをお話したのち、中部地方整備局で実施したモデル工事より3件の工事について、実際に活用した立場として、メリット・デメリットなどをお話いただきました。

(1)2Dバックホウを用いた床掘の掘削事例 東急建設(株) 池田澄人様
開削工事において、2DMGバックホウを使用された工事について、ご報告いただきました。
こちらの工事では、当初3Dバックホウを使用することとなっていましたが、当研究会との打合せにより2Dバックホウに変更しました。結果としてこ現場条件によっては大変有効であることが判明しました。
センサー類など重機への後付け装備で破損が多いというデメリットがあるものの、オペレータさんの乗り降りが少なくなるなど安全性が向上したメリットも感じたとのことでした。
(2)情報化施工による土工実施(3Dバックホウ等) 若築建設(株) 渡部耕平様
MCブルドーザ・3DMGバックホウ・締固め管理・TS出来形管理、と様々な技術を使用された工事について、ご報告いただきました。
現場条件などから、マシンの位置計測技術をTS方式からGNSS方式に変更、またその際の基地局の設置位置に問題が生じるするなど、現場において様々な検討をされました。
日施工量の増加・丁張りが少なくなる・安全性が向上するなどのメリットがあったとのことでした。
(3)MCアスファルトフィニッシャを用いた路盤-表層敷き均し (株)佐藤渡辺 久保田廣幸様
MCモーターグレーダー・MCアスファルトフィニッシャ・転圧管理・TS出来形管理の各技術を使用された舗装工事について、ご報告いただきました。
メリットとして、「路盤敷き均し時に丁張りが不要となる」「日施工量が増える」などご報告いただきました。
一方課題として、図面の不整合の問題やMCアスファルトフィニッシャ―施工時に既設の構造物がある場合の取り合いなどの現場対応、施工面積が少ない場合のリース機械コスト高などがあるとのことでした。
発表の詳細につきましては、以下に掲載しています発表資料をぜひご覧ください。

その後に行われた意見交換では、「不具合があった場合はどうだったか?」「情報化施工により熟練のオペレータが減少することの対策になると言われているが実際はどうだったのか?」など、実態についてさらにお話を聞くことができました。

発表いただきました皆様、またご参加いただきました皆様、ありがとうございました。



【CPDS認定:2unit】
建設ICT導入普及研究会 施工報告会
【開催日時】 平成25年8月21日(水)13:30~15:30  
【開催場所】 中部地方整備局 8階共用大会議室(名古屋市中区三の丸二丁目5番1号 名古屋合同庁舎第2号館)  
【議事次第】
1.開会
2.挨拶
3.建設ICT普及活動の取組み 【資料3-1】
4.施工事例報告
(1)2Dバックホウを用いた床掘の掘削事例
東急建設株式会社
【資料4-1】
(2)情報化施工による土工実施(3Dバックホウ等)
若築建設株式会社
【資料4-2】
(3)MCアスファルトフィニッシャを用いた路盤-表層敷き均し
株式会社佐藤渡辺
【資料4-3】
5.意見交換
6.閉会