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木曽三川下流部における塩害被害
- 木曽三川河口部では、以前から塩水が河川に侵入するため、地下水や土壌の塩分濃度が高まり、塩害被害が度々発生していた。
- 昭和30年代からの地下水の大量の汲み上げにより発生した広域地盤沈下は、更に塩水を河川の上流部まで侵入させることになり、塩害を拡大させる結果となった。
- このため、木曽三川河口部の長島輪中(旧長島町)では、塩水化した長良川の水や地下水を利用できなくなるとともに土壌が塩分化し、塩害のひどい農地は宅地などに転用された。
- また、昭和40年代には、遠方の木曽川上流域に水源を求め木曽川大堰から導水することでかろうじて塩害を凌ぐなど、多大な苦労を費やした対策を行い、塩害を防いでいる状況。
- 長良川河口堰の運用開始以降は、堰上流域が淡水化され、長島輪中では地下水の塩分濃度は低下傾向となっている。
長島輪中の地下水塩化物イオン濃度の状況

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