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伊南バイパスの概要

伊那谷を貫く国道153号の中でも、飯島町から駒ヶ根市の区間は、複雑な地形に沿ったルートのため、走行条件が悪く事故や渋滞が頻発していました。また、駒ヶ根、飯島の両市街地部は通勤時や休日を中心として渋滞が著しく、日常生活への影響も深刻化しています。
これらの問題を解決するため、伊南バイパスの整備を進め、平成30年11月17日全線開通しました。
   



伊南バイパスの位置図

位置図
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開通関係


平成19年12月15日 伊南バイパス駒ヶ根工区が全線開通しました。
平成24年12月22日 伊南バイパス飯島工区 起点から町道堂前線が開通しました。
平成26年11月29日 町道堂前線から田切中央交差点が開通しました。
平成30年11月17日 伊南バイパスが全線開通しました。

諸元


起点終点 起点:上伊那郡飯島町本郷(いいじままちほんごう)
終点:駒ヶ根市赤穂(こまがねしあかほ)
延長 9.2km
標準幅員 28m
道路規格 3種2級
設計速度 60Km/h
車線数 4車線


伊南バイパスの課題


課題1 渋滞にる緊急自動車の活動が妨げ


駒ヶ根市及び飯島町内は、唯一の広域幹線道路である国道153号にすべての車が集中します。そのため上伊那地域の中で、最も渋滞の激しい区間のひとつとなっています。

旅行速度

交通量



課題2 震災対策緊急輸送路としての機能不足


国道153号は「長野県地域防災計画」において、第一次緊急輸送路に指定されていますが、当該地域は伊那谷特有な田切地形により非常に複雑な地形となっています。
そのため、現在の国道153号は急激な起伏やカーブにが多く災害時や冬季における安全性が求められるなかで、残念ながら信頼性が高い状況にあるとはいえません。

※第一次緊急輸送路・・・東海地震の地震防災対策強化地域において、地方拠点都市もしくは重要な港湾・空港を結ぶ路線。
※田切地形・・・隆起浸食が繰り返されるなかで山すその断層が活発化し、その結果扇状地が分断されている地形を言う。

田切地形



伊南バイパスの整備効果


効果1 市街地の渋滞が緩和


伊南バイパスの全線開通により、国道153号現道の交通量が約6割(7,300台)減少し、市街地部の渋滞が解消されました。

効果1の図

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効果2 安全性の高い道路の確保


国道153号現道のカーブ区間では、冬期に路面が凍結し、スタック車両やスリップ事故が多く発生していました。伊南バイパスの全線開通により、カーブ区間を回避することができ、安全課交通が確保されました。

効果2の図

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効果3 救急活動の支援


国道153号現道では、急カーブ区間が多く存在し、搬送時における患者への負担が懸念されます。伊南バイパスの開通により、急カーブ区間を回避することができるため、安全で迅速な救急医療活動の支援が可能となりました。

効果3の図

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効果4 地域間の利便性の向上


伊南バイパスの全線開通により、駒ヶ根市から飯島町までの所要時間が約4割短縮され、地域間の利便性が向上しました。これにより、国道153号の交通量が増加し、バイパス沿線の開発が進んでいます。

効果4の図

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効果4の図

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伊南バイパスの記者発表


平成24年11月1日 伊南バイパス(本郷~町道堂前線)が開通
平成24年12月17日 伊南バイパス(本郷~町道堂前線)開通式のお知らせ
平成25年4月3日 伊南バイパス(本郷~町道堂前線)
~開通から3ヶ月、開通の効果現れる~
平成26年10月17日 11月29日(土)国道・県道・町道が同時開通(国道153号伊南バイパス、県道18号伊那生田飯田線、町道追引南田切幹1号線)
平成27年1月13日 伊南バイパス(石曾根交差点~田切中央交差点)開通後の効果について
~冬期の交通の安全が向上~
平成27年3月20日 伊南バイパス(石曾根交差点~田切中央交差点)開通3ヶ月後の整備効果について
~救急支援・交通事故の削減効果が見られています~
平成27年7月8日 7月14日(火)午前11時~重点道の駅「田切の里(仮称)」起工式を開催
平成27年12月3日 伊南バイパス(石曾根交差点~田切中央交差点)開通1年後の整備効果について
~様々なストック効果が広がっています~
平成30年11月1日 国道153号伊南バイパス11月17日(土)15時に全線開通 開通式を11月17日(土)11時から開催
平成31年1月31日 国道153号伊南バイパス開通1ヶ月後の交通状況

パンフレット


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パンフレット

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