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大沢崩れ(土砂堆積の状況)
写真-1 平成23年11月 大沢崩れ
図-1 標高変動図(平成22年10月~平成23年11月) 写真-2 平成23年9月の写真 写真-3 谷底部の堆積状況
図-2 航空レーザ測量の概念図
図-1は緑色から青色に着色されている箇所が侵食されている箇所です。
橙色から茶色に着色されている箇所が土砂が堆積している箇所です。


図-3 谷底部堆積土砂量の推移
~航空レーザ測量の原理について~
 航空レーザ計測システムは、固定翼またはヘリコプターを用い、レーザを1秒間に3万~15万発を照射することで1~2m四方に1点の大変細かい間隔のデータが得られます。
 富士砂防事務所では、富士山大沢川の源頭部から扇状地までの変動状況を把握するため、富士山源頭部の堆積土砂量について調査を実施しています。
  • 標高3,000m~3,500mにかけて、青色の箇所が多く侵食(土砂が減っている)傾向にあります。特に標高2,500m~3,500mに かけて谷底部は濃い青色で、侵食量が大きくなっています。これは8月~11月にかけての台風(降雨)によって、堆積土砂が流出したためです。
  • 全体として、この1年間では源頭部(山頂~標高約2,200m)から約26万5千立方メートルの土砂が峡谷部(標高約2,200m~約1,500m)へ流出しました。

もどる ホーム つぎ FUJI SABO通信 平成24年2月29日 第80号
発行:国土交通省中部地方整備局 富士砂防事務所
静岡県富士宮市三園平1100 電話 0544-27-5221