ふじあさみ76号 平成23年2月3日

XバンドMPレーダ
 近年、局地的な大雨や集中豪雨が頻発していることから、従来型レーダではとらえることのできなかった局地的な豪雨についても、詳細かつリアルタイムでの観測が可能な、高精度のXバンドMPレーダを新設し、ゲリラ豪雨の実況監視を強化しています。
 このXバンドMPレーダは、現況の雨量情報から強い雨域の発生場所、範囲が判別できます。また、履歴の雨量情報では雨域の移動状況の推測や継続時間を把握することもできます。XバンドMPレーダの設置により局地的な大雨や集中豪雨の実況監視が一層強化されました。
  平成22年度から愛知県安城市、一宮市、三重県鈴鹿市の3箇所に設置したXバンドMPレーダで試験運用を開始しています。平成23年度からは静岡県内にお いて富士砂防事務所も含め、静岡市内の静岡河川事務所、沼津市内の沼津河川国道事務所で試験運用を予定しています。
XバンドMPレーダ
http://www.river.go.jp/xbandradar/」にて試験運用データ(下図H22年度稼働エリア)を配信中

XバンドMPレーダの特徴と配置計画
○特徴
○配置計画
既存レーダとXバンドMPレーダ
配置計画エリア
【既存レーダ】
 最小観測面積:1kmメッシュ、
 観測間隔:5分観測から配信に
 要する時間5~10分)

【XバンドMPレーダ】
 最小観測面積:250mメッシュ、
 観測間隔:1分観測から配信に
 要する時間1~2分)

凡例
高頻度(5倍)高分解能(16倍)
○MPレーダ雨量計とは?
MPレーダ(マルチパラメータデータ)は、水平と垂直の偏波面を持った2種類の電波を発射します。雨から返ってくる信号からいろいろな情報を得ることができます。

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発行:国土交通省中部地方整備局 富士砂防事務所
静岡県富士宮市三園平1100 電話 0544-27-5221