ふじあさみ74号タイトル

「大沢崩れ」土砂堆積の状況調査
高解像度デジタル航空カメラを用いた開口亀裂の把握

 富士山大沢崩れ源頭部の熔岩層には幅10~30cmの開口亀裂が複数形成されています。この亀裂が大沢崩れの要因となっていることから、亀裂の変化の把握 が崩壊発生を予測する上で重要な要素と考えています。富士砂防事務所では、平成20年度より高解像度デジタル航空カメラを用いて源頭部に多数存在する開口 亀裂の位置、数、長さ等の把握に努めてきました。平成20年11月と平成21年10月の約1年間の開口亀裂を比較してみました。 標高3,445m~3,485m 大沢崩れ左岸の写真

明治41年(1908)と平成21年(2009)の大沢崩れの比較
写真:大沢崩れ左岸側(標高約2,400m付近)より右岸側を望む
写真から分かること
 A:明治41年から平成21年までの約100年間にこの場所が大きく崩れています。
 B:明治41年に植性があったところが、現在は崩れてありません。
 C:明治41年には植性がありませんでしたが、現在は植性が回復しています。
 D:渓岸の溶岩層が崩壊しています。

もどる ホーム つぎ FUJI SABO通信 平成22年8月12日 第74号
発行:国土交通省中部地方整備局 富士砂防事務所
静岡県富士宮市三園平1100 電話 0544-27-5221