訓練結果の概要
ロールプレイング訓練
訓練では、富士砂防事務所の直轄区域外での噴火を想定したことから、「事務所で判断すべき内容が明確でないため、事前に整理が必要」など富士砂防事務所の 役割分担に関する課題、「噴火に係わるドリルマップの公開に関する方針が必要」など現状の情報提供についての課題等が反省会で確認された。
今後、訓練結果およびアンケート結果、評価結果を取りまとめ、噴火時の危機管理体制、危機管理対応の課題・改善策を検討していく。

プレーヤーの状況【訓練中】
噴火を想定

上:対処フロー図 下:イメージトレーニングでの検討状況

イメージトレーニング

山梨班、静岡班に分かれ、自治体として富士山噴火の際に求められる行動を検討し、各課題別の対処フローを作成した。
トレーニングの結果、「地域防災計画を含めた各市町の調整が必要」、「広域的なマニュアル・体制の整備が必要」などの意見と共に、「防災担当者同士で意見交換ができた」などトレーニングに対する評価がなされた。
今後、訓練結果およびアンケート結果を取りまとめ、参加市町村へフィードバックすることで、噴火災害における対応マニュアル作成などの基礎資料としての活用を期待する。

富士山の噴火警戒レベルパンフレット

富士山の噴火警戒レベルの内容は
気象庁HPで紹介されています。

静岡大学 小山教授の講評(富士砂防事務所で要約)
小山教授の講評
  • 富士山噴火災害における富士砂防事務所の実施すべきことを常に考えて欲しい。
  • 富士砂防としては、到達時間の遅い溶岩流よりも、事態が急変する噴火後の土石流・融雪型火山泥流が怖い。発生源も特定しづらい。このため、最悪シナリオを想定すべき。
  • また噴火前の情報(GPS、傾斜計)から1日前には噴火口の位置は特定可能。提示されなければ、要求すべき。
  • 昨年訓練よりも、情報を共有するためにボードへの書き出しを実施していたが、部屋が手狭で対応に支障がある。大きな図面で情報共有できるシステムが必要であり、情報を一人が一元管理する仕組みが必要。


もどる ホーム つぎ FUJI SABO通信 平成22年2月26日 第72号
発行:国土交通省中部地方整備局 富士砂防事務所
静岡県富士宮市三園平1100 電話 0544-27-5221