ふじあざみ 第45号(4)
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富士山総合学習及び現地見学会結果報告
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富士吉田市が防災訓練
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富士山山梨県側斜面で
陥没と噴気を確認 |
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富士吉田市は10月17日、向原地区を主会場にして、34団体、約1,500人の参加のもと、市総合防災訓練を行いました。 例年は地震災害を想定した訓練でしたが、本年度は、発生する可能性がより高い土石流災害を想定しての訓練でした。 この日は、同地区を流れる大沢川が大量の土砂と共に氾濫したとの想定で、午後1時15分に避難勧告が出されました。住民らは向原会館前に一時避難し、また、お年寄りや病人を車いすやたんかで運びました。その後、災害に関するビデオなどで知識を深めました。 |
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9月18日(木)、富士山の山梨県側斜面、標高1,500m付近の自衛隊演習場内で、4ヶ所の陥没と弱い噴気が上がっていることを気象庁が確認しました。地震計や傾斜計などのデータに異常が見られず、また火山ガスも検出されないことから、気象庁は「現時点では噴火活動に直結するとは考えていない」としています。 | ||||||||||||||
かりがね祭りで水理模型実験を行いました。
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10月4日(土)、かりがね祭りにおいて、水理模型実験やパネル展の見学会を行いました。見学者からは「土石流と砂防施設の働きが良くわかる。」と好評でした。 | ||||||||||||||
猪の窪川渓流保全工事完成
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猪の窪川は、大沢崩れに次いで大きな滑沢(なめさわ)などを源流としており、多量の土砂流出の危険性があります。この度、施工延長111m区間において床固工1基、自然石積護岸工1,063m2を整備しました。 | ||||||||||||||
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猪の窪渓流保全工完成写真(平成15年9月) | ||||||||||||||
富士山大沢崩れと御中道見学会を
行いました。 |
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チップ材及び現地表土を活用した法面保護工(ネッコチップ工法)
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10月8日(水)、富士砂防事務所は、富士山大沢崩れと御中道見学会を開催しました。 高山病の症状の出た方もありましたが、色とりどりの紅葉を楽しみながら御中道を歩き、大沢崩れまでの往復約8kmを踏破しました。 はじめて大沢崩れを見た参加者からは「予想以上に崩れている。もっと多くの人に見てもらいたい。」等、驚きの声が多数寄せられました。 |
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平成14年度に施工した大久保沢渓流保全工の法面保護工において、大沢川扇状地より発生した木材(チップ材)と現地表土を活用する新技術活用により、植生の早期回復がみられました。
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工事完成後(平成15年3月) | ||||||||||||||
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完成3ヶ月後(平成15年6月) | ||||||||||||||
「防災士研修講座」開講
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「富士学会」初の研究発表会
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10月19日(日)、静岡市の静岡労政会館において、NPO法人日本防災士機構(貝原俊民会長)の認証を受けた「防災士研修センター(伊藤和明代表)」の主催による防災士研修講座が開かれました。 当日は、防災士になろうとする約200名が出席、「最新の地震情報」や「土砂災害のしくみと被害」「台風と風水害」などについて受講しました。 「防災士」とは、自助・互助・協働を原則として、社会の様々な場所で、減災と社会の防災力向上のための活動が期待され、かつ、そのために充分な意識・知識・技能を有する者として認められた人のことです。 |
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学問の垣根を越えて富士山を総合的に研究する「富士学会」(会長・西川治東京大学名誉教授)の第1回目の研究発表会が、10月4日(土)・5日(日)、富士市大渕の富士常葉大学で開かれました。当日は各分野の研究者や富士山愛好家など、様々なジャンルの約150人が参加しました。 | ||||||||||||||
富士宮市議会都市建設委員会
大沢扇状地工事などを視察 |
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10月6日(月)、富士宮市議会都市建設委員会(渡邉登委員長)の委員8名の方が富士砂防事務所が施工している大沢川扇状地第7床固上流の中間床固工事(富士宮市上井出)を視察しました。 | ||||||||||||||
ハザードマップ試作版を説明
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富士山が噴火した際に被害が及ぶ地域を予測した地図と、避難方法を示した火山防災マップの作成を進めている国の富士山ハザードマップ検討委員会(委員長・荒牧重雄東大名誉教授)は、マップの試作版の地域説明会を、9月10日(水)・山梨県富士吉田市、9月16日(火)・静岡県御殿場市、9月19日(金)・神奈川県足柄上地区にて開催しました。 同委員会は住民の意見を参考に今秋をめどに完成版を作成する予定です。 |
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富士宮市の地下水位上昇
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湧玉観測井の地下水位が警戒水位の標高118.5mを超え、9月13日には119.08mの最高水位を記録しました。淀師、外神地区の地下水観測井でも8月から地下水位が急激に上昇していることが確認されました。しかし、8月中旬以降地下水位は低下しています。 10月21日時点で、湧玉観測井の地下水位は118.33mと警戒水位を下回っています。8月中旬の大雨が原因と考えられています。 |
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火山災害軽減のための方策に関する
国際ワークショップ |
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9月24日から27日にかけ、つくば市と富士吉田市を会場として、「火山研究者」と「住民・行政を含む社会」との最も効果的な関係を探る、国際ワークショップが開催されました。 国内外の最近発生した火山災害で、火山研究者、あるいは行政との接点として中心的な役割を果たしてこられた方々を招き、事例研究とそれぞれの状況の分析が発表されました。 特に26日の富士吉田会場では、午前中にエクアドルの火山災害軽減の方策を考察、午後は6人の講演者により、現在行われている富士山の将来の噴火に対する火山災害軽減プロジェクトの発表が行われました。 |
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ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお寄せ下さい。
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富士山に関する古い写真・資料等をお持ちの方、また災害体験をされた方の情報提供をお願いいたします。 <連絡先> 富士砂防事務所 担当/建設専門官・鈴木、または調査課長・小泉まで TEL.0544-27-5387 |
<お問い合わせ先> ■国土交通省富士砂防事務所 〒418-0004 静岡県富士宮市三園平1100 TEL.0544-27-5221 インターネット https://www.cbr.mlit.go.jp/fujisabo/ ■富士宮砂防出張所 〒418-0103 静岡県富士宮市上井出826-1 TEL.0544-54-0236 |
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「ふじあざみ」に掲載している内容・データ等は、現時点までに得ている調査成果を基にしています。 今後の調査等の進展により、内容の一部または全部に変更が生じる場合も考えられます。 |
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