ふじあざみ 第34号(4)

ここで役立っています、掘削土砂!!

 富士山大沢川扇状地の堆積土砂は、道路・海岸・河川・土地開発等の公共施設の整備に利用することで事業の効率的執行を進めるとともに、国土の保全や地域の経済活動の誘発、生産性の向上にも役立っています。

 除石土砂の主な搬出先(11月現在:計232,000m3/〈46,400台〉)
利用区分  公共工事名 (工事機関) 搬入先 土石量(m3)/〈ダンプ台数〉 実績効果
養浜材 富士海岸吉原地区養浜工事ほか(国土交通省沼津工事事務所) 富士市沼田新田地区ほか 73,000m3
〈14,600台〉
富士海岸の吉原地区(約4km)の海浜侵食阻止をはかる。
また、マリンプールの駐車場としても活用。
富士海岸富士地区養浜工事ほか(国土交通省沼津工事事務所) 富士市五貫島地区ほか 10,000m3
〈2,000台〉
土地改良 半野ほ場整備事業(白糸土地改良区) 富士宮市半野地区 31,000m3
〈6,200台〉
担い手育成基盤事業として、水田の効率的活用を図るため、水田整理の基盤材として活用。
女鹿塚ほ場整備事業(静岡県東部農林事務所) 沼津市原女鹿塚地区 40,000m3
〈8,000台〉
浮島と呼ばれた原地区の31haの生産性向上のため水田整理の基盤材として活用。
工業団地造成 北山工業団地造成(静岡県企業局富士川事務所) 富士宮市北山地区 45,000m3
〈9,000台〉
約12haの工業団地造成の盛土材
道路改良盛土材 主要地方道富士宮鳴沢線(山梨県東部地域振興局) 上九一色村富士ヶ嶺地区 12,000m3
〈2,400台〉
約300mの道路改良工事の路体の盛土材
裾野市道1-2号線(裾野市役所) 裾野市茶畑地区 4,000m3
〈800台〉
約240mの市道改良工事の路体の盛土材
施設整備基盤材 田子の浦改修事業中央地区岸壁改良工事(静岡県田子の浦港管理事務所) 富士市中河原地区 8,000m3
〈1,600台〉
112mの岸壁改良工事で、水深約10mまでの埋め戻し材として活用
山宮最終処分場覆土工事(富士宮市芝川町原生施設総合) 富士宮市山宮地区 3,000m3
〈600台〉
約4,000m2の焼却灰覆土材として活用
上井出簡易水道事業上井出配水地築造工事(富士宮市役所) 富士宮市上井出地区 6,000m3
〈1,200台〉
2,600人に給水する配水場造成 (2,800m2) の基盤材 (平成15年4月給水開始予定)
●半野圃場整備事業 ●県道改良工事
半野圃場整備事業
新たに整備された圃場
県道改良工事
芝川町稲子地先
●田子の浦港岸壁整備工事
田子の浦港岸壁整備工事
岸壁造成盛土施工中
●北山工業団地造成
北山工業団地造成
▲扇状地土砂で整備された状況
なぜ 除石が必要なのか!?
遊砂地に堆積した土砂等  ふだんは全く水が流れていない大沢川扇状地では、遊砂地に堆積した土砂等は自然に流下することが出来ません。
 このまま遊砂地が満砂の状況ですと、次の土石流が来たとき土砂を溜めるスペースが少なくなり、さらに、たまっていた土砂も一緒になって、下流に流出して被害を及ぼす恐れがあります。
 このため、大きな土石流後は溜まった土砂を緊急に取り除く必要があるのです。

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