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富士山の直轄砂防事業30周年の節目を迎えた平成11年から2年間にわたり、直轄砂防着手及び事務所設立30周年に関する記念事業「富士山の昨日・今日・明日―富士山を見つめ学び、富士山を愛する人々と語る」を実行委員会(富士宮市、富士市、芝川町、静岡県、富士砂防工事事務所)により実施しました。この一連の事業が評価され「全建賞」を受賞しました。 |
「全建賞」とは、全日本建設技術協会の主催で建設技術関係者の技術水準の向上などを目的に設立された賞で、平成12年度は全国の事業主体78機関から205事業の応募があり、これから9部門55事業が選定されました。 |
おもな事業 |
●30周年記念式典・シンポジウム
平成11年11月17日、「富士山の昨日、今日、明日」をテーマに、約1,200名の来場者にて、青木玉氏の講演と、映画「崩れ」の上映、シンポジウムが行われました。 平成12年12月22日は、「新世紀へFUJI
YAMAを伝えるために」をテーマに、約800名の来場者にて、今井通子氏の講演と、「御中道ぐるっと360度」のVTR上映、シンポジウムが行われました。
●富士山御中道「ぐるっと歩こう360度」
平成11年9月11日~12日、と平成12年9月30日~10月1日に行われました。富士山の中腹五合目付近を一周する「御中道」を歩き、富士山の実態と自然を体験するとともに各渓流上流部の荒廃状況や森林の視察を目的に、平成11年は医師で登山家の今井通子氏、2回目の平成12年は登山家の貫田宗男氏を招いて実施されました。一般からの応募者や、富士山の研究者、マスコミ関係者、行政担当者などが参加し、2日がかりで大沢崩れを渡り、御中道を一周しました。
●幸田文『崩れ』の映画化
富士山大沢崩れの姿・実態を紹介するため、作家、幸田文さんが偉大な自然の営力により形づくられる崩壊地にインスピレーションをかき立てられ執筆した随筆『崩れ』をもとに、ハイビジョン映画「幸田文『崩れ』富士山大沢崩れ」(約12分)を、青木玉さんの監修で制作しました。 |
その他の事業 |
●現場見学及び有識者等の現地案内
●富士山大沢崩れと御中道見学会
●大沢扇状地クイズウォーク
●富士山火山防災講習会
●「富士山への手紙・絵コンクール」表彰式・講演会
●学習会・出前講師
●「富士山学習」への協力 |
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▲「全建賞」受賞記念の楯 |
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