富士砂防事務所の工事を紹介!!

出張所・詰所別にピックアップして紹介します!!

●【由比出張所】

◆由比地区で実施している地すべり対策工事の監督をしています。

pickup【抑止工】令和7年度 由比地区深礎杭SB22工事

  • 蜂ヶ沢ブロックにて、杭長84.5mになるコンクリート杭を作っています。
  • 現在工事している杭の中で一番長い杭です。
  • 工事に使用できる場所が狭いため、重機の配置等に工夫しながら作業を行っています。
  • 坑内にカメラとLED投光器、クレーン操縦席にモニターを設置し、無線連絡と併用しながら使用することで、クレーン操縦者が坑内状況と玉掛、地切などの作業状況を確認し安全を確保しています。

pickup【抑制工】令和7年度 由比地区地すべり対策施設整備工事

  • 大押ブロックに地表から15mと25mの深さの地下水を集める施設(集水井しゅうすいせい)を新しく作っています。
  • 地元の方の通行を確保するため、施工場所内をコンパクトにする工夫をしています。
  • 狭い施工場所でも施工効率を上げるため、小さいクレーンと電動式のバックホウを使用しています。
  • フェンスの足をアスファルト舗装に埋め込んだり、フェンスにテープライトを取り付けたりすることで、施工中や夜間の事故防止につなげています。

●県内の直轄砂防事業を見てみよう!

富士砂防事務所で行っている工事は特徴がたくさんありますが、静岡県内では他にも様々な箇所で直轄砂防事業を行っています。

●安倍川水系直轄砂防事業(静岡河川事務所:静岡市)

  • 宝永地震(1707)において発生した大谷崩おおやくずれの、不安定土砂による大規模土砂災害を防止するための工事を行っています。
令和6年度 安倍川水系大谷山腹工事

 大谷崩では土砂流出を抑制するための工事を実施しています。現在は柵工やロープネット工、モルタル吹付工などの山腹工を実施し、傾斜地の崩壊を防ぐことで植生の回復を目指しています。
 また、山腹工を実施するための掘削・法面整形は無人化施工機械のRCM(ロッククライミングマシン)を活用し、安全性や生産性の向上に努めています。


●狩野川水系直轄砂防事業(沼津河川国道事務所:伊豆市・伊豆の国市)

  • 狩野川台風による被災を契機とした狩野川流域の大規模土砂災害を防止するための工事を行っています。
令和6年度 狩野川水系砂防堰堤改築工事

 昭和38年度に完成した「地蔵堂第1砂防堰堤」の改築工事を実施しています。
 下流域の保全対象のための防災機能向上を目的として既設堰堤の上流側を掘削し、本堤上流側への腹付コンクリート施工と堰堤直上流に流木捕捉工の設置を予定しています。