富士山噴火時の降灰に対する備え

●もし富士山が噴火して降灰すると……………

 富士山が噴火すると、溶岩流、火砕流などの火山現象の予想されます。中でも降灰は、広い範囲で影響を及ぼします。

降灰の可能性マップ
富士山ハザードマップ(改訂版)検討委員会報告書より
(1707年の宝永噴火規模の噴火があった場合の降灰分布図)

大規模噴火時の広域降灰対策ワーキンググループ 内閣府資料より

●降灰後土石流の発生の恐れ

~少量の雨でも発生する危険がある土石流災害~

 普段は地中に浸透する雨ですが、火山灰が土壌に降り積もると、目詰まりを起こして、水が浸透しにくくなる場合があります。その結果、表面流が発生して、水が集まりやすくなるので土石流が発生しやすくなります。

降灰後土石流の実験(動画はQRコードから)

通常時(左)と降灰後(右)


●降灰に対する富士砂防事務所の取り組み

●ハード対策

 富士砂防事務所では、降灰後土石流などへの対策として、遊砂地・沈砂地等の砂防施設を整備したり、仮設堰堤のためのブロックを備蓄しています。

ハード対策の例(左:遊砂地、右:備蓄ブロックと仮設堰堤)