【特集】 熱海緊急砂防出張所と逢初川水系逢初川
直轄砂防災害関連緊急事業

■熱海市に発生した土石流の概要

 6月末から7月1日〜3日の梅雨前線の影響により、東海地方から関東地方南部を中心に記録的な大雨が降りました。 静岡県熱海市の逢初川では、降り始めからの累積400mmを超える大雨の状況下で、逢初川の源頭部の崩壊により、土石流が発生し、人的被害(死者26名、中等症3名、その他25名(行方不明者1名))、人家被害(被害棟数128 棟(135世帯))が発災する事態となりました(令和3年9月3日時点、静岡県報道発表資料より)。

土石流の被害状況と崩壊した源頭部の状況

■熱海緊急砂防出張所の概要

 今回の工事の現場となる逢初川の流域には、源頭部から流れてきた土砂が堆積しており、一般的な工事現場よりも危険性が高くなっています。そのため、重機を遠隔から操作する等の無人化での施工が必要となり、高度な技術も要します。
 このことから、7月15日に静岡県知事からの要請を受け、7月20日より国の直轄で緊急的な砂防工事を実施することとなり、7月21日には現地に中部地方整備局熱海緊急砂防対策チームが派遣されました。
  逢初川水系逢初川 直轄砂防災害関連緊急事業を円滑に進めるため、また1日も早く被災地の復旧・復興をするため、令和3年8月13日、富士砂防事務所に「熱海緊急砂防出張所」が開所されました。
  出張所は静岡県熱海総合庁舎内に設けられ、出張所長以下、8名体制で日々の業務にあたっています。
  出張所の業務は、逢初川水系逢初川 直轄砂防災害関連緊急事業の監督、熱海市をはじめとした関係機関との調整など多岐にわたっています。

出張所入り口と出張所内勤務状況



もどる ホーム つぎ FUJISABO通信 令和4年1月 第120号
発行:国土交通省中部地方整備局 富士砂防事務所
静岡県富士宮市三園平1100 電話 0544-27-5221