【特集】 由比地すべり対策事業 〜リアルタイム観測について〜

■リアルタイム観測機器配置図

リアルタイム観測機器は、由比の地すべり防止区域を網羅するように整備が行われており、素早く地点毎の観測データを確認することが可能です。現在は、11種類56基のリアルタイム観測機器が設置されています。

リアルタイム観測機器配置図

 リアルタイム観測機器の観測データは、24時間逐次富士砂防事務所に送られてきます。
 送られてきたデータは直ちに解析されることで、地すべりの活動や斜面状況が常時把握出来ます。
 また異常値等が観測確認された場合は、自動的に監視システムから職員に警報が発信されます。
 これらの観測システムは、予想される災害等に対する事前の準備や、発災後の迅速な状況把握に役立っています。

■観測結果から見える施設の効果

 右のグラフは、孔内水位計の観測結果から見えた地すべり対策施設の効果を示したものです。抑制工施工後の令和2年の降雨(赤線)は、抑制工施工前の平成19年の降雨(青線)に比べて、雨量が多かったにも係わらず、今まで完成した施設の効果により、地下水の上昇が大幅に抑えられました。
〈参考〉
令和 2年降雨(時間雨量50mm、連続雨量337mm)
平成19年降雨(時間雨量30mm、連続雨量306mm)


もどる ホーム つぎ FUJISABO通信 令和2年10月 第115号
発行:国土交通省中部地方整備局 富士砂防事務所
静岡県富士宮市三園平1100 電話 0544-27-5221