名古屋環状2号線の整備効果
名古屋環状2号線は、高速道路である『名古屋第二環状自動車道(名二環)と伊勢湾岸自動車道(名古屋南JCT~飛島JCT』 及び一般道路である『一般国道302号』から構成されています。
名古屋都市圏の環状道路として、都心の高速道路ネットワークの機能を強化し、企業活動の向上、物流の効率化、地域活動の活性化等の様々な整備効果が期待されています。



名古屋港への物流の効率化:西南部・南部Ⅱ
- 名古屋港飛島ふ頭のコンテナターミナル整備により、海外向け自動車部品等のコンテナ貨物取扱量は、約20年で3倍に増加。
- 名古屋環状2号線の整備により、小牧市~飛島ふ頭間の物流の回旋数が増加(1日2往復→3往復)と物流効率化(企業ヒアリングより)。
- 名古屋港整備※とあわせ、名古屋環状2号線の整備による物流機能の強化。
※名古屋港整備:水深15m岸壁整備、耐震強化岸壁整備



宅配サービスの向上!
- 近年、宅配便の取扱個数は右肩上がりに増加。
- また、新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり需要も相まって個人宅への宅配が急増。
- 名古屋市港区と長久手市に物流センターを構える宅配会社は、1日に約34,400個の宅配物を名古屋環状2号線を通って搬送。
- 名古屋環状2号線の整備により、物流センターから営業所への搬送時間が短縮され、配送コストが削減されるとともに宅配サービスが向上。


航空機産業の支援:西南部・南部Ⅱ
- 中部地域では日本の航空機・部品の約5割、航空機体部品の約8割を生産しており、我が国最大の航空機産業の集積地。
- 名二環の整備により、臨海部と内陸部の工場間の部品輸送の定時性・速達性が確保され、航空機産業の活性化を支援。



名古屋都市圏の渋滞緩和!
- 国道302号開通区間の増加に伴い、放射道路から環状道路に自動車の利用割合がシフト。
- 交通量を見ると、1980年から1999年にかけて自動車需要の増加に伴い放射道路、環状道路ともに交通量が増加しており、1999年以降は環状道路整備により放射道路の交通量が減少し、環状道路の交通量が増加している。
- また、放射道路、環状道路の道路延長が伸びるに従い、環状道路内側の平均速度も向上している。

震災に強いネットワークの形成:西南部・南部Ⅱ
- 愛知県臨海部は、今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率が高い地域。
- 名古屋環状2号線沿線の海抜0m地帯は、巨大地震発生時に津波等で長期間浸水する可能性。
- 名古屋環状2号線の整備により、浸水被害時にも緊急輸送道路の機能を確保。


