河川・道路被害

 豪雨によって河川の氾らん、土石流、崖崩れが相次いだため、上矢作町全域で橋梁の流出や、道路が寸断されるなど公共施設も大きな被害を受けました。上村川流域は風化しやすい花崗岩で形成されており、豪雨により山腹の崩壊が発生し、大量の土石流や倒木が流出したことから河積が阻害されるとともに橋や取水堰をせき止めて被害が拡大しました。

 河川被害    橋梁被害

 上村川のほとんどの護岸が決壊・流失し、被害延長は10km以上にも及びました。大洪水と共に大量の流木が民家を押し流すなど過去に例のない大きな被害となりました。
 この他、矢作川(根羽川)、飯田洞川、木の実川、増沢川、井沢川、磯沢川、室沢川、谷下川、阿岳本谷などの河川でも護岸決壊等の大災害が発生しました。
 
 上村川に架かる19橋梁のうち6橋梁が洪水と大量の流木により押し流されました。その他にも飯田洞川や中小の河川で4橋梁が流失しました。弁天橋、田子沢橋、仏供田橋、木流橋、中根橋などが通行不能になり、多くの孤立地帯が発生しました。
 道路(町道・県道・国道)被害
 町道は、河川の氾らん等により21路線、延長1,800mで道路の決壊や流失となるなど、河川沿いの被害が甚大でした。
 また、国道257号、418号、主要地方道瑞浪・上矢作線、県道月瀬・上矢作線など全路線が豪雨や土砂崩れなどによって通行止めになりました。特に国道418号海地内では約820mに渡って道路が流失したのをはじめ、高井戸から海までの約9kmの間で40ヶ所、延べ1,840mに渡って道路が決壊し、壊滅的な被害を受けました。
●各地区の主な被害状況
拡大図は、 「こちら」 をご覧ください。

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