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堤防の除草について
Q
先日、矢作川の21.6キロポスト付近で堤防沿いの草刈が行われていましたが、その場所が、たまたまセッカ、オオヨシキリの営巣場所である可能性が非常に高い場所であることから、お尋ねいたします。
[1]21.6キロポスト付近の堤防の外側が、セッカ、オオヨシキリの営巣場所として利用されていることをご存知でしたでしょうか?
[2]セッカ、オオヨシキリの巣立ち、又は営巣終了を確認されてから、除草に着手されたのでしょうか?
[3]今後、矢作川を生息場所としている野鳥等に配慮した管理計画を策定される予定はおありでしょうか?
A
国土交通省(旧 建設省)では直轄管理する河川区間において定期的に動植物等の河川生態系の調査を行っており、その中で鳥類についても調査しております。
それによれば、セッカ、オオヨシキリは21.6 キロポスト 付近に限らず矢作川直轄区間の全域に渡って生息が確認されております。またその生態から、矢作川全域の河川敷の草むらが主な営巣地のひとつとなっているものと考えております。
御指摘の堤防除草は毎年出水期前・後に堤防の亀裂等の有無を点検する目的で堤防の川表、川裏(民家側)及び高水敷の一部を除草しているものです。当該区間を担当する除草業者(下請け含む)に確認したところ、除草に着手したときには営巣はなく、除草中・除草後においても確認されていません。
河川には、治水面、水利面、野鳥等も含む動植物等の環境面、河川敷利用面等の色々な要素があることから、それらを含めた河川環境の保全と創造を目的とした適正管理のための計画が必要となり、既に矢作川でも昭和 63 年より学識経験者や関係行政機関等からなる河川環境管理協議会が発足し、それにより平成2年に矢作川水系河川環境管理基本計画が策定されています。
ちなみに、その矢作川水系河川環境管理基本計画の中では21.6 キロポスト 付近は自然利用ゾーンとして、「河川特有の自然環境や景観を活かし、自然観察や野草広場等、準自然的な環境を整備し、散策や野鳥観察等の自然志向のレクリェーション活動ができる場として利用することが望ましい空間」と区分されております。

国土交通省(旧 建設省)では、治水面、利水面、環境面等に関する地域の皆様からの声を調整・反映した河川整備と管理を進めていきたいと考えております。その為には皆様からの生のご意見、ご指導、ご提案を頂くことが大切と思っております。今後ともお気づきの点などがあればよろしくお願いします。

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