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平成13年3月30日 | ||||||
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豊川の明日を考える流域委員会 委員長 藤田 佳久 |
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豊川水系河川整備計画の原案作成に向けての提言 | ||||||
豊川の明日を考える流域委員会は、豊川水系の今後の河川整備を進めていくにあたって、河川整備等の現状と将来像について助言し、河川整備計画の原案について意見を述べることを目的として平成10年12月8日、建設省中部地方建設局長(現、国土交通省中部地方整備局長)及び愛知県知事からの委嘱を受けて設置され、平成10年12月15日の第1回流域委員会から平成13年3月14日の第19回流域委員会まで、審議を重ねてきた。 この間、平成11年4月7日の第4回流域委員会において、故佐々木前委員長より、「流域委員会は、河川整備計画の原案に対して意見を述べることになっているが、原案の作成段階で意見を述べ、原案に反映されるべきではないか。」との意見を受けた。 これを受け、本流域委員会では、平成12年6月12日の第11回流域委員会に河川管理者より提案された豊川水系河川整備計画素案並びに、平成13年2月21日の第16回流域委員会に各委員の意見を踏まえて準備部会が提案した、7ケースの修正・代替案などをもとに、河川整備計画の原案作成に向けて、鳥類、魚類、植物の専門家のご意見も受けて審議を行ってきた。 ここに、本流域委員会として豊川水系河川整備計画の原案作成段階における提言を別紙のとおり取りまとめたので提出する。 なお、審議の過程において各委員から述べられた意見などは、本流域委員会が本年1月に作成した中間報告書巻末資料に掲載されていることを付記する。 |
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(別紙) | ||||||
豊川水系河川整備計画の原案作成に向けての提言 | ||||||
豊川の明日を考える流域委員会 | ||||||
豊川における過去の洪水被害の発生状況や渇水の発生状況並びに、流域及び河川環境の現状などを踏まえ、本流域委員会としては、河川管理者から提案された豊川水系河川整備計画素案に対し、下記事項について追加・修正などを行い、早期に豊川水系河川整備計画原案を作成することを提言する。 なお、ダムの建設に反対する意見もあったことを付記する。 |
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記 | ||||||
(1) | 森林保全対策の推進 | |||||
・ | 森林の水源涵養機能、保水機能等の維持・向上のため、森林保全対策の推進に努めること。 |
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(2) | 三河湾浄化対策の推進 | |||||
・ | 赤潮の発生等が頻発している現状に鑑み、下水道整備の推進や下水の高度処理なども含めた三河湾の浄化対策の推進に努めること。 |
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(3) | 節水対策の推進 | |||||
・ | 頻発している渇水の現状に鑑み、節水対策の推進に努めること。 |
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(4) | 設楽ダム建設に際しての水源地域並びに環境への配慮 | |||||
・ | 水源地域の生活再建や地域整備が図られるよう、関係住民の意向を十分配慮、尊重するとともに、ダム建設に伴う精神的ケアに配慮すること。 | |||||
・ | 周辺環境に与える影響を極力、回避、低減、または代償するための措置を講じ、良好な環境を保全するよう配慮すること。 | |||||
・ | ダム貯水池のみでなく、下流域も含めた水質保全について配慮すること。 |
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(5) | 河道改修を実施するに際しての沿川地域並びに環境への配慮 | |||||
・ | 沿川地域の住民の意向を十分配慮、尊重するとともに、河畔林の伐採などによる河川環境に与える影響をできる限り少なくするなど、良好な河川環境を保全するよう配慮すること。 |
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(6) | 流域一体観への取り組みの推進 | |||||
・ | 流域として自然との「共生」、上・下流域に暮らす人々の「共存」、「共栄」の認識に立った、生業の確保、人づくりを含めて東三河全体の地域整備の推進に努めること。 |
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