辰野町下雨沢

 小渓流の上部は渓流筋の流動化で樹木が流出し、土石流化して下流に流れています。人家の近くに蛇籠谷止めが2基あり、ここで減殺されています。したがって、これから下流は流径の小さい砂礫が流動しています。
 発生源は標高920m、砂岩が卓越し、礫、砂利、砕片状砂岩が多くあります。16時54分に採水し、水質調査(pH:7.63、水温:9.7℃、EC:0.008ms/m、水温9.6℃)を行いました。上水道に勝るとも劣らないものです。

 

図-1 下雨沢土石流の位置図
図-1 下雨沢土石流の位置図
(1/25,000地形図「北小野」 国土地理院に加筆)

渓流筋の倒木
写真-1 渓流筋の倒木
倒木は根倒れ状態
写真-2 倒木は根倒れ状態
古い石積工(谷止工)
写真-3 古い石積工(谷止工)
侵食断面に見られたテフラ(黄色の挟み)
写真-4 侵食断面に見られたテフラ(黄色の挟み)
蛇籠谷止工
写真-5 蛇籠谷止工(1)
蛇籠谷止工
写真-6 蛇籠谷止工(2)
民家の庭に押し出した土石流
写真-7 民家の庭に押し出した土石流
 

土石流源斜面の崩積土から分析した鉱物です。この母岩は領家変成岩です。

崩積土
写真-8 崩積土
崩積土
写真-8 崩積土
(御岳第1テフラ)