調査方法は誰でも簡単に使えるパックテスト(水質検査キット)を用い、COD(化学的酸素要求量)の値を測りました。
CODパックテストは、その水がどのくらい汚れているのか調べるもので、値が大きいほど魚が棲みにくい汚れた環境で あることがわかります。
今回の講座では、沖野先生が諏訪湖から松川町までの各ポイントで採取してきてくださった水を測定した後、
みんなでかわらんべ前の天竜川の水を汲み調査しました。
この日は川の水がいつもより多く、平常時の値とは少々差が生じるものと思われますが、各調査場所の数値から、
天竜川は他の一般的な川とは違い上流の方が汚れていることがわかりました。伊那谷を流れる間に支川からのきれいな水が
合流し汚れが薄まっていることが天竜川の特徴です。
今回の講座では、水の持っている「ものを溶かす。ものを運ぶ」性質のお話しとあわせ、
■湖は流れが弱く有機物がたまりやすいため、その付近では水質が悪くなりやすい。
■冬の水はきれいに見えても、微生物が活性化して浄化作用の働く夏の水の方が水質的にはきれい。
など、見た目だけではわからない水質の善し悪しについても学ぶことができました。
|