突発事故対策技術の向上を目指して『平成22年度 水質事故現地対策訓練』が開催されました

庄内川流域の県市町職員が参加
 流域地域の自治体などで構成する庄内川水系水質保全連絡協議会(事務局:庄内川河川事務所)では、庄内川水系の河川や水路に油や化学物質等が流出した場 合の早期発見及び被害の拡大防止に努めています。
 水質事故は未然に防ぐことが大切ですが、起こってしまった場合に被害を最小限にくい止めるために、迅速な対応・対策が必要です。
そのため、平成22年11月9日(火)、突発的な事故に備えるための水質事故対策訓練を行い、流域の自治体など19機関が参加しました。
 この訓練は関係者の水質事故対応措置能力向上のための知識の習得および技術のいっそうの向上を目的としています。庄内川流域の自治体職員約50人が、庄 内川と八田川が合流する春日井市御幸町の八田川左岸河川敷に集合し、春日井市消防本部隊員指導の下実技訓練を行いました。

現地対策技術を習得

ロープ基本結索

春日井市消防本部隊員が手本を示し、参加者全員が正しい結び方と、場面に応じた適切な使用法を身につけるため、「とめ結び」「もやい結び」「本 結び」などの結索法を何度も繰り返して覚え込みました。

オイルフェンス等の設置

庄内川水系の支川に油類が流出したとの想定でオイルフェンスの設置、撤去の訓練を春日井市消防本部隊員の説明を受けた後、オイルフェンスの連結などの準備 は参加者で手分けして行い、事務局職員が川の中に入ってフェンスを設置し油をオイルマットに吸着させる手順等、要点の解説を聞きながら設置訓練を実施しま した。

オイルフェンス等の設置

事務局職員による説明後、pHなどの水質試験を実際にパックテストを用いて行い、使用方法を確認しました。

万が一に備えて真剣
 この訓練に参加した自治体職員のほとんどは、ふだんから維持作業など現地対策に関わる部署に所属しています。万が一の事故が起こってしまったとき、迅速、正確に対応することを念頭に全員が真剣に臨み、訓練は円滑に終了しました。