エコミーティング開催~環境に配慮した建設技術を目指して若手経営者らが庄内川河口部の高潮堤防工事現場を見学~

 平成23年1月19日(水)建設業の若手経営者らで構成する中部建設青年会議愛知県支部が、庄内川河口部の高潮堤防工事現場で、環境 に配慮した現場づくりを様々な角度から話し合う「エコミーティング」を開催し、当事務所からも事務所長ほか2名の職員が参加しました。

高潮堤防工事現場見学
高潮堤防工事現場見学

 現場では、自然環境に配慮してヨシの伐採範囲を極力抑えた取り組みや、周辺地域への騒音対策と共に作業効率の向上により、CO2の排出を抑制する工法な どについて現場担当者から説明が行われ、参加者からは「狭い現場できれいに仕事をされている」「面積が狭いとどうしても工期が延びるのでよく工夫してやら れていると思う」など、限られた現場環境の中での創意工夫に感心する声が聞かれました。また、建設現場の下流に完成した高潮堤について、地域の安全を守る 高潮堤の建設と干潟に棲息する貴重な貝類の保護という課題解決の経緯や、施工手法について当事務所長より説明させていただきました。

事務所長による説明
事務所長による説明
藤前干潟視察
藤前干潟視察

 見学後には意見交換会が行われ、当事務所長から「今回見学した庄内川河口部は毎年クリーン大作戦が行われており、建設業者の方々による災害協力会をはじ め、地域住民の方々にご協力いただいている場所。自然環境の保全と併せて景観や利便性にも配慮するなど、様々な観点で現場をより良くしていくことが良いの ではないか」という意見に続いて、参加した若手経営者の方々からは「現場に棲む生き物や環境について知らないことも多い、これからはそういった知識も必要 だと思うし、知っていると家族にも話しやすい」「以前担当した木曽川の現場では、古い水制がヨシ原を分断していたので、安全面に影響がない範囲で大きな石 をどけて整備した。そうした建設機械がある現場だからこそできる取り組みというものもあると思う」「事前に現場の環境を知ることで、環境への配慮や対策、 対応を現場担当者が考えることができる」など様々な意見が出されました。

意見交換会の様子
意見交換会の様子

 このエコミーティングは今後も継続して行っていくということで、当事務所も施工者、地域住民の皆様と共に考え、ご協力を頂きながら地域の安全・安心と自 然環境の共存をめざしていきたと思います。