地域の特性を知り危険回避を学ぶ防災教育を実施
~名古屋市立川中小学校3年生の総合的な学習(防災教育)を支援しました~

 国土交通省では、昨今の甚大な豪雨被害をふまえ、自然災害から命を守るために重要な防災教育の必要性を認識し、学校教育現場における防災教育支援の強化に務めています。
 庄内川河川事務所では、10月23日(水)、名古屋市立川中小学校3年生の児童を対象とし、庄内川河川事務所において、総合的な学習の防災教育を支援しました。授業では、自分たちが暮らしている名古屋市北区川中学区の、土地の成り立ちを学び、ハザードマップを確認して、洪水時の危険性を理解し、災害時には自ら危険を回避できるように、日頃から考え、備えておくことの大切さを学びました。
 また、講義後には、川中学区自主防災連合会長・福井さん引率のもと、まち歩きをして、講義で学んだ地域の危険や安全な場所について、現地で確認しました。

●日時: 令和元年10月23日(水)9:15~12:00
●場所: 庄内川河川事務所
 ①事務所 3階 災害対策室(講義で川中学区の土地の成り立ちや特性を学ぶ)
 ②名古屋市福徳ポンプ所を見学(ポンプ所の役割を学ぶ)
 ③まち歩き(学校周辺の危険・安全な場所を見て学ぶ)
●参加者: 名古屋市立川中小学校 3年生 27名(1クラス)

児童たちが庄内川河川事務所へ

活動状況1
学校から徒歩で庄内川河川事務所にやってきた
川中小学校3年生の児童たち

活動状況2
学習の全容を説明する渡辺地域防災調整官

庄内川河川事務所の防災業務紹介

活動状況3
見学してもらう予定だった災害対策車両
(照明車・排水ポンプ車)が台風19号の
被災地で活動している様子をパネルで紹介

活動状況4
渡辺地域防災調整官が庄内川河川事務所の
河川監視カメラのリアルタイムな映像を紹介
児童たちから「すごい!!」の声が上がりました

川中学区の成り立ちを学習

活動状況5

活動状況6

尾畑総括地域防災調整官が90年前と130年前の地図を見せて、この地域の土地の成り立ちを説明
庄内川と矢田川に囲まれていた川中村が昭和5年の川のつけかえ工事で現在のように変わったことを講義

「まるごとまちごとハザードマップ」「わが街の避難所マップ」

活動状況7
名古屋市指定の避難所に加えて
地域災害協力店があることを説明する
川中学区自主防災連合会・福井会長

活動状況8
地域の今昔マップやハザードマップを紹介し
早めの避難の重要性や避難が無理になったら
高所へ移動することの大切さを語る福井会長

活動状況9
ハザードマップで各自が自分の家の位置を
確認し印を付けました

活動状況10
児童の代表者が水深体験ボードの前に立ち
水浸による恐ろしさを体感

福徳ポンプ所を見学

活動状況11
庄内河川事務所を出て隣接する
福徳ポンプ所へ移動する児童たち

活動状況12
福徳ポンプ所の寺山主査が映像を使って
わかりやすくポンプ所の役割を説明

活動状況13

活動状況14

説明を聞いた後に全員がヘルメットを着用してポンプ所の内部を見学
停電時も重油でエンジンが動くポンプがあるという説明を聞いて、みんな「よかった!安心だね」

まち歩き

活動状況15
地域の重要な活動拠点となる完成したばかりの
川中コミュニティセンターを外から見学

活動状況16
高いブロックが積まれた塀は地震時には
危険なので近寄らないようにと注意する福井会長

活動状況17
6段あったブロック塀を3段壊して
上部をフェンスに改修したという現場も見学

活動状況18
水害時の一時避難建物となっている聖徳寺も紹介

活動状況19
川中学区の氏神様「八龍社」は高い位置に作られ
住民を水災害から守る避難場所になっています

活動状況20
城北つばさ高校のプール横にあった
ブロック塀は取り壊されてフェンスに改修

活動状況21
水災害時の避難場所にもなる高い石垣が
積まれた石黒邸の水屋も見学

活動状況22
事務所職員が交通整理のため同行して
安全な「まち歩き」をサポート

活動状況23
先生と児童たちから同行した福井会長と
事務所職員にお礼の言葉がありました

 

活動状況0
展示された河川パトロールカーの前で記念撮影