夏休み矢田川自然体験学習を支援しました ~名古屋市守山図書館が矢田川で現地学習を実施~

 名古屋市守山図書館では、夏休み期間中に小学生と保護者を対象とした「矢田川自然体験学習」を開催。8月1日(木)に矢田川緑地において、現地学習が行われました。庄内川河川事務所は、この現地学習で、タモ網を使ったガサガサ調査(水生生物の捕獲)と、捕まえた水生生物の観察、水質調査(透視度計調査とパックテスト)を実施して、守山図書館の「矢田川自然体験学習」を支援しました。

●開催場所: 矢田川右岸 6.0km付近 「矢田川橋緑地」矢田川橋より約200m下流
●観察指導: NPO法人土岐川・庄内川サポートセンター

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川の流れが心地よい矢田川に入って親子で水生生物捕獲に挑む参加者のみなさん


≪矢田川の自然を親子で体験≫
 朝から真夏日となった「矢田川橋緑地」で、守山図書館の「矢田川自然体験学習」が行われました。現地には、小学生14名と保護者11名が集まり、講師の佐藤さんからタモ網の使い方を教わって、小学生はタモ網を、保護者はバケツを受け取って水生生物捕獲に挑戦。その後、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、名前や特徴などの説明を聞きました。また、透視度計で川の水と水道水の透視度を見比べる透視度計調査とパックテストによる水質検査も行いました。
 守山図書館の池上館長からは、「本を読んで得る知識も大切ですが、子どもたちが実際に体験して知ることも、とても大切で意義があること。そして疑問に思ったことを、図書館の利用につなげてほしいと思っています。また、庄内川河川事務所の方にサポートしていただけることも、安心で助かります。」との意見を、保護者として参加したお母さんからは、「初めて矢田川に入ってみて、いろいろな生き物が捕れて楽しかったです。こういう機会でないと、親子で川遊びを楽しむこともないし、きちんと準備やサポートしてもらえるのもありがたいですね。」との言葉をいただきました。


会場準備

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日差しを防ぐ暑さ対策のテントも張り早朝から会場を準備

体験学習準備

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挨拶する
守山図書館の池上館長

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スタッフを紹介する
庄内川河川事務所調査課・渡辺地域連携グループ長

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ガサガサ網を使って捕獲する方法を教える
講師の佐藤さん

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安全のため小学生は全員が
ライフジャケットを着用

ガサガサ調査(水生生物捕獲・生物説明)

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「何かとれたよ!」「ママ早くバケツバケツ!」親子で仲良く水生生物捕獲にチャレンジ!

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準備されたテントの下で講師の佐藤さんから
捕まえた水生生物の名前や説明を聞くみなさん

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この地域にいるのは珍しいという
小さなサメのような「ギギ」も捕獲

水質調査

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透視度計をのぞいて水道水と
川の水の透視度の違いを確認

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パックテスト(簡易水質検査)にも挑戦しました

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調査結果から「矢田川は魚が住める水質」と報告する
調査課・井手係長


お魚タッチプール

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タライに入れられたウナギと大きなフナにタッチ
最初はためらっていた子も勇気を出してタッチを楽しみました

安全講話

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川遊びの注意点を話す
庄内川河川事務所調査課・渡辺地域連携グループ長


●令和元年8月1日(木) 晴れ 気温32℃
 水温27.5℃  水質調査 pH7.5(パックテスト)  COD (mg/L) 2(パックテスト)  透視度 75cm

●捕れた生物(19種類)
 オイカワ、タモロコ、モツゴ、コイ、フナ、メダカ、カダヤシ、ブルーギル、ドジョウ、ナマズ、スミウキゴリ、ギギ、テナガエビ、
 ヌマエビ属、アメリカザリガニ、モクズガニ、ウシガエル、カエル(不明)、ヒル