矢田川を通して自然環境を学ぶ【名古屋市立廿軒家小学校の総合学習を支援しました】

 庄内川河川事務所では庄内川の河川敷を利用し、子どもたちが川に入って生物をとり、楽しく川遊びを体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れたりすることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感する機会として、小学校の「総合学習」を支援しています。
 7月9日(火)は、「矢田川橋緑地」で、タモ網を使っての水生生物捕獲と水質調査をサポートし、廿軒家小学校3年生92名の、校外で実施された総合学習を支援しました。

●開催場所: 矢田川右岸 6.0km付近 「矢田川橋緑地」矢田川橋より約200m下流
●観察指導補助: NPO法人土岐川・庄内川サポートセンター

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一人ずつタモ網を持ちサポートの皆さんに見守られて水生生物捕獲にチャレンジ!


≪身近な川との触れ合いで河川環境を実感≫
 7月9日(火)、風が心地よい「矢田川橋緑地」で、廿軒家小学校3年生の児童たちが、川の環境を学ぶ総合学習が行われました。学校から引率の先生と共に、河川敷を歩いてやって来た児童たちは、元気に会場に到着。最初に講師の池田さんからタモ網の使い方を教わり、一人ずつタモ網をもらって「水生生物とり」に挑戦しました。児童たちは、初めは少しひんやりとした川の流れにとまどいながらも、すぐに慣れて川の中で水生生物捕獲を楽しみ、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、名前や特徴などためになる説明も聞きました。また、2つのタライに入った、大きなフナやウナギに触れる「お魚タッチ」や、捕まえた小魚を小さなタモ網ですくって間近で観察することや、川の水と水道水の透視度を見比べる「透視度比較調査」も実施。見た目でははっきりわからなくても、透視度計をのぞいてみると、川の水が汚れていることや、生活排水で川を汚さないようにすることの大切さも学びました。
 引率の先生からは、「今日は、普段の授業ではできない体験をさせていただけて、子どもたちも生き生きとしています。また、サポートしてくださるスタッフの方も多くて、安心でした。魚に関する説明もすばらしくて、感動しました。子どもたちには、今日の矢田川での体験から自分のお気に入りの水生生物を見つけて、学校に帰ってからじっくり調べるようにと話しています。そしてそれをきっかけに、魚類全体に興味を持ってほしい。今日は、本当に貴重な機会をありがとうございました。」との言葉をいただきました。


会場準備

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早朝から児童たちを迎えるための会場を準備

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先生に引率されて元気に歩いてきた児童たち

学習準備

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川遊びの説明をする庄内川河川事務所調査課
渡辺地域連携グループ長

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着方を教わり、全員がライフジャケットを着用

ガサガサ調査(水生生物捕獲・生物説明)

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「やったー!」「カニさんがいたよ!」サポートのみなさんに見守られて楽しそうな児童たち

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講師の池田さんから矢田川で捕まえた
水生生物の名前やためになるお話を聞きました

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説明を聞いた後に水槽の間近に寄って
観察&質問タイム

お魚タッチプール

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タライに入れられた大きなフナとウナギにタッチ
「ぬるぬるだね」「でっかいな」

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自分たちで捕まえた小魚を小さなタモ網で
すくってじっくり観察

水質調査

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水質調査について説明する
庄内川河川事務所の職員

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一人ずつ全員が透視度計をのぞいて
川の水と水道水の透視度の違いを確認

安全講話

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川遊びの注意点を話す
庄内川河川事務所調査課 渡辺地域連携グループ長

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サポートのみなさんに
児童たちからお礼の言葉がありました


●令和元年7月9日(火) くもり 気温24℃
 水温23℃  水質調査 pH7.0(パックテスト)  COD (mg/L) 4.0(パックテスト)  透視度 86cm

●捕れた生物(22種類)
 アユ、オイカワ、タモロコ、コイ、フナ、ニゴイ、カダヤシ、ブラックバス、ドジョウ、ナマズ、ウナギ、スミウキゴリ、テナガエビ、
 スジエビ、ヌマエビ、アメリカザリガニ、モクズガニ、アメンボ、コオイムシ、トノサマガエル、ウシガエル、ヒル