庄内川を通して自然環境を学ぶ【名古屋市立川中小学校の総合的な学習を支援しました】

 庄内川河川事務所では庄内川の河川敷を利用し、子どもたちが川に入って生物をとったり、楽しく川を体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感する機会として、小学校の「総合的な学習」を支援しています。
 6月18日(火)は、「矢田川子どもの水辺」において、タモ網を使っての水生生物捕獲や水質調査をサポートし、川中小学校3年生29名の水生生物調査活動を支援しました。

●開催場所: 名古屋市北区 矢田川ふれあい橋下流右岸「矢田川子どもの水辺」
●観察指導: NPO法人 土岐川・庄内川サポートセンター

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一人ずつタモ網をもらい心地よい川の流れに入って水生生物捕獲に挑戦!


≪水生生物調査で身近な河川環境を実感≫
 青空が美しい朝となった「矢田川子どもの水辺」で、川中小学校3年生の児童たちが、川の環境を学ぶ総合的な学習が行われました。児童たちは、引率の先生とPTAのお母さん達と一緒に、学校から歩いて現地に到着。最初に講師の佐藤さんからタモ網の使い方を教わり、タモ網を受け取ってからゆったりと流れる川の浅瀬で、水生生物調査としての水生生物捕獲を楽しみました。その後、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、佐藤さんから名前や特徴などためになる説明も聞きました。またタライに入れた、大きなフナやウナギに触れる「お魚タッチ」や、川の水と水道水の透視度を見比べる「透視度比較調査」や、パックテストによる「簡易水質測定」も体験し、見た目ではわかりにくくても、川の水が汚れていることや、生活排水で川を汚さないようにすることの大切さも学びました。
 同行した校長先生からは、「総合的な学習の一環としてやらせていただいていますが、子ども達が川に入って生き物と触れ合う機会は、とても貴重なもの。安全に体験できるように、サポートしていただけるのはありがたいですね。また怖がる子もいるのではと心配しましたが、みんな楽しんで触れ合うことができ、本当によかったです。」また、サポートのために参加したPTAのお母さんからは、「楽しく学ばせていただきました。サポートのみなさん、大変なのに本当にありがとうございました。」との言葉をいただきました。


学習準備

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元気に歩いて会場へやってきた児童たち
用意されたシートの上で靴を川遊び用に履き替え

活動状況2
河川敷から浅瀬を渡り
活動の用意が整えられた中洲へ移動

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スタッフを紹介をする庄内川河川事務所調査課
渡辺地域連携グループ長(左端)

活動状況4
ライフジャケットの着方を教わり
全員がきちんと着用

ガサガサ調査(水生生物捕獲・生物説明)

活動状況5

活動状況6

「うわっ、すごい、めっちゃいる!」「何かゲット!」「エビいたよー!」
嬉しそうな声が飛び交いました

活動状況7

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捕まえたばかりの水生生物を水槽に入れてもらってお勉強タイム
庄内川にいる魚の種類、名前や特徴など、講師の佐藤さんの説明にお母さんたちも興味深々

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小人数に分かれ水槽の間近に寄って観察したり
直接触れたりして嬉しいドキドキ体験

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「ゴミを捨てるのは人間だけ!」佐藤さんから
川を汚さないことの大切さも教わりました

お魚タッチプール

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タライに入った大きなフナとウナギにタッチ
「ぬるぬるだよ!」「フナってこんなに大きくなるんだね!」「ウナギつかまえた!」

水質調査

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一人ずつ全員が透視度計をのぞいて
水道水と川の水の透視度の違いを確認

活動状況14
サポートのお母さんたちも透視時計をのぞいて
上から見るとはっきりわかる違いにびっくり

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パックテストによる簡易水質測定で
川の水のアルカリ度を色の変化により測定

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水質調査について説明する庄内川河川事務所
調査課地域連携グループの職員たち

安全講話

活動状況17
川遊びのルールについて説明する
渡辺地域連携グループ長

活動状況18
児童たちからサポートのみなさんに
お礼の言葉がありました

●令和元年6月18日(火) 晴れ 気温27.0℃
 水温22.0℃  水質調査 pH7.5(パックテスト)  COD (mg/L) 2.0(パックテスト)  透視度 35cm

●捕れた生物(17種類)
 オイカワ、タモロコ、モツゴ、コイ、フナ、カダヤシ、コウライモロコ、カマツカ、ナマズ、テナガエビ、スジエビ、ヌマエビ属、
 モクズガニ、ヤゴ(ハグロトンボ)、ヤゴ(シオカラトンボ)、カエル、ミシシッピアカミミガメ