庄内川を通して自然環境を学ぶ【名古屋市立西味鋺小学校の総合学習を支援しました】

 庄内川河川事務所では庄内川の河川敷を利用し、子どもたちが川に入って生物をとったり、楽しく川を体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感する機会として、小学校の「総合学習」を支援しています。
 6月14日(金)は、「矢田川子どもの水辺」において、タモ網を使っての水生生物捕獲や水質調査をサポートし、西味鋺小学校4年生54名の水生生物調査活動を支援しました。

●開催場所: 名古屋市北区 矢田川ふれあい橋下流右岸「矢田川子どもの水辺」
●観察指導: NPO法人 土岐川・庄内川サポートセンター

活動状況1

活動状況2

一人ずつタモ網を受け取り川の流れに入って水生生物捕獲に挑戦!


≪水生生物調査で身近な河川環境を実感≫
 気温27度ながらも湿度が低く、戸外で活動しやすい朝となった「矢田川子どもの水辺」で、西味鋺小学校4年生の児童たちが、川の環境を学ぶ総合学習が行われました。児童たちは、引率の先生とPTAのお母さん達と一緒に、学校から歩いて現地に到着。最初に講師の及川さんからタモ網の使い方を教わり、タモ網を受け取ってからゆったりと流れる川の浅瀬で、水生生物調査としての水生生物捕獲を楽しみました。その後、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、及川さんから名前や特徴などためになる説明も聞きました。またタライに入れた、大きなフナやウナギに触れる「お魚タッチ」や、自分たちで捕まえた小魚を小網ですくって間近で観察したり、川の水と水道水の透視度を見比べる「透視度比較調査」も体験し、見た目ではわかりにくくても、川の水が汚れていることや、生活排水で川を汚さないようにすることの大切さも学びました。
 同行した先生からは、「名古屋市に住んでいる子ども達は、日常生活の中では自然と親しむ機会がなかなかありませんが、今日は授業の一部として身近な川と触れ合うことができて、とても貴重な体験になったと思います。」また、サポートのために参加したPTAの父兄からは、「近くに住んでいますが、矢田川がこんなに良い所だとは知りませんでした。いっぱい生き物がいて、たくさんの発見がありました。」「子どもたちと一緒に川に入ることができて、素直な感想として楽しかったです。」との言葉をいただきました。


学習準備

活動状況3
ふれあい橋を渡り元気に歩いて
会場へやってきた児童たち

活動状況4
河川敷から浅瀬を渡り
活動の用意が整えられた中洲へ移動

活動状況5
スタッフを紹介をする庄内川河川事務所調査課
渡辺地域連携グループ長(左端)

活動状況6
ライフジャケットの着方を教わり
全員がきちんと着用

ガサガサ調査(水生生物捕獲・生物説明)

活動状況7

活動状況8

「何かいたよー!」「カニ発見!」「見て見て」あちこちで嬉しそうな声が飛び交いました

活動状況9

活動状況10

捕まえたばかりの水生生物を水槽に入れてもらってお勉強タイム
講師の及川さんから庄内川にいる魚の種類、名前や特徴など、ためになる話を教えてもらいました

活動状況11
水槽の間近に寄って水生生物を観察
詳しい説明も教えてもらいました

活動状況12
自分たちで捕まえた小魚を小網ですくい手に取って
じっくり楽しく観察詳しい説明も教えてもらいました

お魚タッチプール

活動状況13

活動状況14

タライに入った大きなフナとウナギにタッチ
「ぬるぬるしてる!」「でっかいね!」「ウナギかわいい!」

水質調査

活動状況15
全員が透視度計をのぞいて水道水と
川の水の透視度の違いを確認

活動状況16
水質調査について説明する庄内川河川事務所
調査課地域連携グループの職員たち

安全講話

活動状況17
川遊びのルールについて説明する
渡辺地域連携グループ長

活動状況18
児童たちからサポートのみなさんに
お礼の言葉がありました

●令和元年6月14日(金) 晴れ 気温26.5℃
 水温 23.0℃  水質調査 pH7.0(パックテスト)  COD(mg/L) 4.0(パックテスト)  透視度 60.5cm

●捕れた生物(19種類)
 アユ、オイカワ、タモロコ、モツゴ、コイ、フナ、メダカ、カダヤシ、ブラックバス、ナマズ、スミウキゴリ、テナガエビ、スジエビ、
 ヌマエビ属、モクズガニ、アメンボ、ヤゴ(ハグロトンボ)、オタマジャクシ、ヒル