庄内川を通して自然環境を学ぶ【清須市立西枇杷島小学校の水生生物調査活動を支援しました】

 庄内川河川事務所では庄内川の河川敷を利用し、子どもたちが川に入って生物をとったり、楽しく川を体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感する機会として、小学校の「総合的学習」を支援しています。
 5月23日(木)は、「みずとぴぁ庄内」前の庄内川右岸で、タモ網を使っての水生生物捕獲や水質調査をサポートし、西枇杷島小学校5年生96名の水生生物調査活動を支援しました。

●開催場所: 庄内川右岸13.7km~14.0 km付近(みずとぴぁ庄内前)
●指導者等: 土岐川・庄内川サポートセンター
●活動支援: 清須市役所 建設部都市計画課
庄内川河川事務所 地域連携グループ

活動状況0
一人ずつタモ網を受け取り川の流れに入って水生生物捕獲に挑戦!


≪水生生物調査で身近な河川環境を実感≫
 午前中は、「みずとぴぁ庄内」前の堤防でキャンプ体験を楽しんだ西枇杷島小学校の児童たちが、午後からは庄内川に入って、水生生物調査活動を行いました。最初にサポートセンター講師の間野さんからタモ網の使い方を教わり、タモ網を受け取ってからゆったりと流れる川の浅瀬で、水生生物調査としての水生生物捕獲を楽しみました。その後、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、間野さんから名前や特徴などためになる説明も聞きました。またタライに入れた、大きなフナやウナギに触れる「お魚タッチ」や、川の水と水道水の透視度を見比べる「透視度比較調査」も体験し、見た目ではわかりにくくても、川の水が汚れていることや、生活排水で川を汚さないようにすることの大切さも学びました。
 同行した伊藤校長先生からは、「川がこんなに近くにあっても、安全面を考えて、学校としては川遊びをしないようにと指導しています。今日のように、十分に安全なサポートをしていただいた上での水生生物調査は、子どもたちにとって、とても貴重な体験になると思います。」また、サポートのために参加したPTAの皆様からは、「いつもは橋の上から眺めるだけの庄内川に、こんなに色々な生き物がいるとは知りませんでした。」「子どもたちと一緒に川に入ることができて、楽しかったです。」との言葉をいただきました。


学習準備

活動状況1
会場準備を終えて児童たちの到着を待つ
サポートのみなさん

活動状況2
元気に歩いて会場へやってきた児童たち

活動状況3
川遊びの説明をする庄内川河川事務所調査課
渡辺地域連携グループ長(左端)

活動状況4
ライフジャケットの着方を教わり
全員がきちんと着用

ガサガサ調査(水生生物捕獲・生物説明)

活動状況5
一人ひとりがタモ網を持って川の中へ

活動状況6
「何かいたよー!」「カニ発見!」「見て見て」

活動状況7

活動状況8

捕まえたばかりの水生生物を水槽に入れてもらってお勉強タイム
講師の間野さんから庄内川にいる魚の種類、名前や特徴など、ためになる話を教えてもらいました

お魚タッチプール

活動状況9

活動状況10

タライに入った大きなフナとウナギにタッチ
「でっかいね」「ぬるぬるしてるよ」

水質調査

活動状況11
全員が透視度計をのぞいて水道水と
川の水の透視度の違いを確認

活動状況12
水質調査について説明する庄内川河川事務所
調査課地域連携グループ・小早川専門職

安全講話

活動状況13
川遊びのルールについて説明する
渡辺地域連携グループ長

活動状況14
児童たちからサポートのみなさんに
お礼の言葉がありました

●令和元年5月23日(木) 晴れ 気温24.0℃
 水温19.5℃ 水質調査 pH7.0(パックテスト) COD (mg/L) 7.0(パックテスト) 透視度 33.5cm

●捕れた生物(21種類)
 アユ、オイカワ、フナ、カダヤシ、ボラ、コウライモロコ、ヌマチチブ、ウナギ、カワアナゴ、アミシロハゼ、マハゼ、ゴクラクハゼ、
 テナガエビ、スジエビ、ヌマエビ属、モクズガニ、クロベンケイ、ヤゴ(ハグロトンボ)、カゲロウ、シジミ、ヌマガイ