庄内川の河川敷公園で洪水に備えた訓練を実施しました ~河川敷グラウンド等にある施設の搬出・転倒訓練を実施~

 河川敷は、洪水などの増水時には安全に河川を流下させ、洪水による被害をなくしたり軽減する役割を果たしています。しかし通常時には、河川管理者から占用許可を受ければ、広々とした空間を安らぎや憩いの場として利用することが認められていて、庄内川においても、占用許可を得て利用されている河川敷の公園やグラウンドなどがあります。こうした施設では、大雨等により河川敷上に達する洪水が発生した際には、河川内の洪水を支障なく流下させるため、トイレ、バックネットなど、流下に支障がある施設を、搬出するか転倒させることが必要となります。
 このため毎年、出水期前に、施設管理者の方々により、それぞれの施設点検や撤去順序の確認等を兼ねた、占用施設の撤去訓練が行われています。
 占用者が公益財団法人・河川財団となっている庄内川幸心健康公園では、事務所職員が立ち会い、5月15日(水)に令和初の訓練が実施されました。

●開催日時: 令和元年5月15日(水)10:00~
●開催場所: 庄内川幸心河川健康公園 (名古屋市守山区幸心・・・庄内川左岸河川敷)

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訓練のため集まった施設管理者と利用者のみなさん


【利用者のみなさんも多数参加】
 庄内川幸心健康公園は、勝川橋を挟んで上流がゴルフ練習場として、下流が野球グラウンドとして活用されています。グラウンドは、シニアのソフトボールチームや婦人ソフトボールチーム、子どもの野球チームなどに利用されています。今回も訓練には施設管理者だけでなく、利用者のみなさんも多数参加してくださり、手際よく撤去作業の訓練が行われました。
 参加した利用者の方からは「こうしたグランドがなければ練習もできないし、自分たちが使う場所なので、訓練に参加するのは当然だと思ってみんなでやっています。」「リトルリーグの練習で、子どもたちが使わせてもらえるのはありがたいので、いざという時にはちゃんと撤去作業ができるように、訓練に参加させてもらっています。」とのお言葉をいただきました。


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グラウンド内のバックネットはポールもネットも倒して搬出

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搬出のためトラックに積み込まれる
グラウンドの施設用具やバックネット他

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休憩スペースの屋根やポールも
分解してトラックで搬出

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ゴルフ場の受付ハウスやトイレ施設、グラウンドの道具入れ倉庫やトイレも次々とクレーン車で釣り上げてトラックで搬出

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トイレや道具入れ倉庫、バックネットなど
各施設が搬出されすっきりと片付いたグラウンド

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訓練終了後に感謝の意を込めて講評を述べる
庄内川河川事務所占用調整課・都築課長