矢田川を通して自然環境を学ぶ【名古屋市立砂田橋小学校の総合学習を支援しました】

 庄内川河川事務所では庄内川の河川敷を利用し、子どもたちが川に入って生物をとったり、楽しく川を体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感してもらう機会として、小学校の「総合学習」を支援しています。
 5月14日(火)は、矢田川橋緑地内の河川敷で、タモ網を使っての水生生物捕獲と水質調査をサポートし、砂田橋小学校3年生48名の、校外で実施された総合学習を支援しました。

●開催場所: 矢田川右岸 6.0km付近 矢田川橋緑地(矢田川橋付近)
●観察指導: NPO法人土岐川・庄内川サポートセンター

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みんな元気よく川の流れに入って水生生物捕獲に挑戦!


≪身近な川との触れ合いで河川環境を実感≫
 「矢田川橋緑地内河川敷」で、砂田橋小学校3年生が、川の環境を学ぶ総合学習が行われました。児童たちは引率の先生と共に、学校から歩いて元気に会場となっている河川敷に到着。靴を川遊び用に履き替えてから、タモ網の使い方を教わり、一人ずつタモ網をもらって「水生生物とり」に挑戦しました。思い思いに川遊びを楽しんだ後は、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、名前や特徴など、ためになるお話を聞かせてもらいました。また、タライに入れた大きなナマズや、フナ、ウナギや、自分たちで捕まえた小魚に触れる、お魚タッチも楽しみました。川の水と水道水の透視度を見比べる透視度検査も実施して、見た目だけではよくわからなくても、透視度計をのぞいて見ると川の水が汚れていることや、生活排水で川を汚さないようにすることの大切さも学びました。
 途中から雨が降り始め、橋の下で雨を避けながらの活動となりましたが、児童たちは普段はなかなか体験できない川遊びでの校外学習を楽しみました。


会場準備

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児童たちを迎えるため
早朝から行われた会場準備の様子

活動状況2
先生に引率されて児童たちが
元気に歩いて会場に到着

学習準備

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川遊びの注意点を話す庄内川河川事務所調査課
渡辺地域連携グループ長

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スタッフに囲まれ渡辺グループ長の
話を熱心に聞く児童たち

活動状況5
ライフジャケットの着方を教わり
安全のため全員がきちんと着用

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靴を川遊び用に履き替え
スタッフに見守られて中洲に

ガサガサ調査(水生生物捕獲・生物説明)

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講師の池田さんからタモ網を使って
水生生物を捕獲する方法を教えてもらいました

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「何がいるかなー」「いっぱい捕まえたいね」
みんなワクワクしながら川の中へ

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「何か捕まえたよ!」「スゴイ、スゴイ!」
「見て見て、これ何?」

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講師の池田さんから
捕まえた水生生物の話を聞きました

水質調査

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一人ずつ透視度計を上からのぞいて
川の水と水道水の透視度の違いを確かめました

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水質調査について説明する庄内川河川事務所
調査課地域連携グループ・安井専門官

お魚タッチプール

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「ウナギってぬるぬるしてるね」
「やったやった、捕まえたよ!」

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みんなで捕まえた小魚を小さな
タモですくって間近で観察

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大きなフナやナマズにみんなでタッチ
「こんなに大きくなるんだね」「ぬるぬるしてるよ」

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タッチしたお魚たちを川にリリース
「元気でね」「さようなら」

帰校準備

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濡れた靴を履き替えて
帰校の準備

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ブルーシートを雨傘代わりに
きちんと整列して学校へ

●令和元年5月14日(火) 雨一時くもり 気温23℃
 水温 21℃ 水質調査 pH7.5(パックテスト) COD (mg/L) 2 (パックテスト) 透視度 65.5cm

●捕れた生物(10種類)
 オイカワ、タモロコ、コイ、フナ、カマツカ、ナマズ、テナガエビ、スジエビ、ヌマエビ属、モクズガニ