名古屋市港区の国の鳥獣保護区に指定されている藤前干潟周辺の10会場(中堤会場(メイン会場)、藤前会場、野跡・稲永会場、学区会場(7会場))において、毎年春と秋に開催され、今回で第29回目を迎える「藤前干潟クリーン大作戦~川と海のクリーン大作戦~」が、10月27日(土)に開催されました。
今年は9月に相次いだ台風21号、24号の高潮で大量のプラスチックゴミが川沿いに打ち上がり市民団体、地元自治会、企業、庄内川災害対策協力会、学生、庄内川河川事務所、愛知県の官民が力を合わせて台風ゴミを拾いました。
土岐川・庄内川、新川河口のヨシ原にたまっていたペットボトルが2つの台風による高潮により岸辺に打ち上げられました
庄内川・新川中堤防及び藤前干潟において、市民団体で組織される藤前干潟クリーン大作戦実行委員会主催の「藤前干潟クリーン大作戦」が開催されました。
開始直前まで、昨夜からの雨が降り続けたにもかかわらず、会場には愛知県だけではなく上下流交流の一環として、岐阜県多治見市の中学生も参加するなど、市民団体や企業、学生など820人が参加。
参加者を6班に分けて、台風21号・24号の高潮により、驚くほど多量に漂着したペットボトル中心にゴミを集め、1,716袋分(一般家庭用ゴミ袋45L)のゴミを回収しました。
清掃活動後には、メインの中提会場において交流会が行われ、名古屋市高年大学港鯱城会のみなさんによる、炊き出しの防災おにぎりとイノシシ肉が入った味噌汁が参加者にふるまわれました。
ゴミ拾い作業前の準備
中堤会場には大日本土木株式会社の協力による仮設トイレや
庄内川河川事務所が設置した仮設階段や手洗い水タンクも準備されました
受付では作業時に使う
プラスチック手袋と軍手を支給
歌とギターで会場を盛り上げてくださった
長谷川パンダさん
作業全体の流れや班分けについて説明する
事務局の鈴木さん
参加者のみなさんを6班に分けて
中提での清掃活動を実施
清掃活動の様子
今回はペットボトルを中心にゴミ拾い
水分補給と安全面には留意しました
熱心にペットボトルを拾い続ける参加者を
朝日新聞社と中日新聞社のカメラマンが激写
不燃・可燃・資源だけではなく
危険物もきちんと分別
作業した6ヵ所には
どこも驚くほど積み上げられたゴミの山
中堤の最先端に漂流した大量のペットボトルを約50人で1時間半にわたり拾い続け
ゴミ袋1,716分のペットボトルを除去しました
中堤の脇の漂流した大量のペットボトルも班ごとに分担して
拾い上げました
まとめの交流会
開催が危ぶまれる天候での多数参加に感謝する
藤前干潟クリーン大作戦実行委員会 坂野委員長
海への大量ペットボトル流出を防げたと
感謝する庄内川河川事務所・西事務所長
中部大学の学生と多治見市北陵中学校・笠原中学校の
みなさんが庄内川の上中下流部の水質検査結果を発表
炊き出し防災おにぎりと味噌汁に
長蛇の列ができました
作業後、一緒に頑張った家族や仲間で集まって防災おにぎりと
イノシシ肉が入った味噌汁をおいしくいただきました
中日新聞社記者の取材に応じる
庄内川河川事務所・西事務所長
モリゾー、キッコロの登場に
参加したちびっこ達が大喜びで記念撮影
まとめの交流会に参加したモリゾーとキッコロも一緒に記念撮影
参加・協力いただいたみなさん、ありがとうございました
次回は平成31年5月18日(土)に開催を予定しています。
来春の開催にも、みなさんの参加とご協力をお願いいたします!
中堤のメイン会場と同時にも、港区の庄内川流域にある7学区(当知学区、高木学区、神宮寺学区、港西学区、南陽学区(2会場)、福田学区)においても、地域のみなさんを始め、企業、行政等の参加により清掃活動が実施されました。その中でも特に、台風の影響により漂流ゴミが多かった港西学区では、「庄内川災害対策協力会」※、地域のみなさん・庄内川災害対策協力会、国交省職員の3者でたくさんのプラスチックゴミを回収することができました。
7学区全体としては、約266人が参加し、881袋分(一般家庭用ゴミ袋45L)のゴミを回収することができました。
※ | 一般社団法人庄内川災害対策協力会は、庄内川河川事務所が管理する庄内川で、豪雨・洪水・高潮・地震又はその他の異常な自然現象等により災害が発生した際の、河川施設の応急対策等に協力することを目的として組織された、地域の建設業者36社から構成される団体です。 |
港西学区の清掃活動の様子
集まった庄内川災害対策協力会
36社約90名のみなさん
挨拶する庄内川災害対策協力会の
加藤会長
約70名も集まった
港西学区のみなさん
ゴミ収集について説明する庄内川河川事務所
庄内川第一出張所・櫻井出張所長
広い範囲にわたって台風による増水で流されてきたゴミをみんなで力を合わせて収集しました
大量の漂着ゴミを拾う「庄内川災害対策協力会」(左側)の皆さんと「港西学区」(右側)の皆さん
ヨシの間にたまっていたプラスチックゴミなどすべて取り除かれてきれいになりました
3団体協力のもと集められてできたゴミの山