庄内川水系水質保全連絡協議会(事務局:庄内川河川事務所)は、流域自治体などで構成され、庄内川水系の河川や水路において油や化学物質等の流出事故が発生した場合には、被害拡大を防止するための対策を速やかに実施しています。
天候にも恵まれ平成30年10月18日(木)には、突発的な水質事故に備えるための現地対策訓練として、春日井市消防本部隊員による指導のもと、流出物の拡散を防止するためのオイルフェンス等資機材の連結などに活用できるロープの結び方の実技訓練、また、流出物を特定するためのパックテストによる水質検査や、オイルフェンス設置訓練等を行いました。
●日 時: | 平成30年10月18日(木)14:00~16:00 |
●場 所: | 春日井市御幸町2丁目地先 八田川(庄内川合流点付近) |
●参加機関: | 庄内川水系水質保全連絡協議会 構成機関 (中部地方整備局、中部近畿産業保安監督部、中部経済産業局、東海農政局、愛知県、岐阜県、名古屋市、春日井市、 大治町、あま市、清須市、瀬戸市、尾張旭市、長久手市、北名古屋市、豊山町、小牧市、多治見市、土岐市、瑞浪市、 恵那市、名古屋港管理組合) |
川幅約20メートルの箇所へのオイルフェンス設置訓練
開会式
進行役を務めた事務局の
庄内川河川事務所占用調整課・都築課長
庄内川水系水質保全連絡協議会の幹事長として挨拶する
庄内川河川事務所・西事務所長
「水質事故の被害を最小限とするため、現地対策技術を身につけて頂きたい」
庄内川流域の自治体等職員約50人が参加
「ロープ基本結索」の指導講師を務めた
春日井市消防本部西出張所のみなさん
挨拶する丹羽司令
ロープ基本結索
春日井市消防本部隊員の指導のもと、ロープの一端を他の物体に縛り付ける時に利用される
「もやい結び」「巻結び」「ふた回りふた結び」の正しい結び方を何度も練習して修得しました。
パックテストによる水質調査
庄内川河川事務所事務局職員(調査課)による説明後、川の水にシアンやヒ素が混入している場合を想定し、
パックテストの実施方法を実際に体験して確認しました。
オイルフェンスの設置
庄内川水系の支流等に油類が流出したとの想定で、オイルフェンスの連結、設置、撤去の訓練を実施しました。
参加者全員でオイルフェンスを広げ、川幅に合わせて長さ10メートルのオイルフェンス2枚をファスナー部分で連結
細いロープの先に小ペットボトル等の重しを付けて対岸に投げ、そのロープ端にリードロープをつなぎ、
オイルフェンスを対岸に引き寄せ、自然木や木杭にロープで結索固定
オイルフェンスを二重に設置した後、油を吸着させるオイルマットをフェンスの上流側に投入し、
漂着させたオイルマットを回収することで油を回収
設置時と逆作業でオイルフェンスを回収し、設置訓練を終了
閉会式
参加者全員が真剣に取り組み、円滑に訓練を終えた
閉会式の様子
「参加者の皆様、お疲れ様でした。」
事務局として閉会の挨拶をする
中部地方整備局河川部河川環境課・武田課長
「今後の現地対策に生かしていただきたい。」