身近な庄内川と親しみ自然環境を学ぶ【名古屋市立砂田橋小学校の総合的な学習を支援しました】

 庄内川河川事務所では、庄内川の河川敷を利用し、子どもたちが川に入って生物をとったり、楽しく体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感してもらう機会として、小学校の「総合的な学習」を支援しています。
 9月11日(火)は、「矢田川橋緑地」で、タモ網を使っての水生生物捕獲と水質調査をサポートし、砂田橋小学校3年生40名の学習を支援しました。


●開催場所: 「矢田川橋緑地」名古屋市東区矢田 矢田川橋下流左岸
●観察指導: NPO法人土岐川・庄内川サポートセンター

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川に入りタモ網を使って水生生物捕獲にチャレンジ!


≪川遊びを通して河川環境を実感≫
 前日の雨で実施が危ぶまれましたが、川の水位も戻り、くもり空となった「矢田川橋緑地」で、砂田橋小学校3年生が川の環境を学ぶ総合学習が行われました。児童たちは引率の先生と共に、学校から歩いて元気に会場に到着。靴を川遊び用に履き替え、タモ網の使い方を教わってから、一人ずつタモ網をもらって「水生生物とり」に挑戦しました。川遊びを楽しんだ後は、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、名前や特徴など、ためになる説明も聞きました。また、タライに入れた大きなコイやミシシッピアカミミガメ、自分たちで捕まえた小魚に触れる、お魚タッチも楽しみました。川の水と水道水の透視度を見比べる透視度検査も実施して、見た目ではわからなくても川の水が汚れていることや、生活排水で川を汚さないようにすることの大切さも学びました。
 引率の先生からは、「学校では、危険なので川には近寄らないように指導していますが、こうしてしっかりサポートしていただいて、安全に身近な川と触れ合い、川について学べることは、本当にありがたいですね。子どもたちにとって、とても良い勉強になるのはもちろんですが、それだけでなく、大人になっても忘れないような貴重な経験をさせていただけたことが、とても意味深いと思っています。今年、初めてこういう学習の機会をいただきましたが、来年の3年生の担任にも、是非とも伝えていきたいと思います。」とのお言葉をいただきました。

学習準備

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元気に歩いて会場に到着

活動状況2
川遊び用の靴に履き替え水分も補給


安全講話

活動状況3
川遊びの注意点を話す
庄内川河川事務所地域連携課・山田グループ長

活動状況4
ライフジャケットの着方を教わり
安全のため全員が着用

ガサガサ調査(水生生物捕獲・生物説明)

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始めに講師の間野さんから
タモ網の使い方を教わりました

活動状況6
待ちに待った川の中へ
「何かいるよ」「でかいの捕まえた!」

活動状況7
「やった、カニゲット!」「めっちゃ楽しい!」
元気な声が飛び交います

活動状況8
間野さんから聞く水生生物の話は
楽しくてためになるお勉強タイム

お魚タッチプール

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勇気を出してコイにタッチ「ぬるぬるしてる」
「こんなに大きなコイがいるんだね」

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みんなで捕まえた小魚を
小さな網ですくって間近で観察

活動状況11
ミシシッピアカミミガメの大きさにびっくり
噛まれないよう頭の向きには要注意

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みんなでタッチしたコイを川にリリース
「元気でね」「さようなら」

水質調査

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透視度計を上からのぞいて
川の水と水道水の透視度の違いを確認

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山田グループ長から生活排水や捨てられた
ゴミが川を汚すことも教わりました

帰校準備

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サポートのみなさんに先生と児童たちから
お礼の言葉がありました

活動状況16
「ありがとう」「さようなら」
列になって帰校する児童たち

●平成30年9月11日(火) くもり時々晴れ 気温25℃
 水温 24℃ 水質調査 pH7.5(パックテスト) COD (mg/L) 6.0 (パックテスト) 透視度 72cm

●捕れた生物(17種類)
 オイカワ、タモロコ、モツゴ、コイ、メダカ、カダヤシ、カマツカ、ドジョウ、ナマズ、スミウキゴリ、ヨシノボリ属、テナガエビ、
 スジエビ、ヌマエビ属、モクズガニ、ウシガエル、ミシシッピアカミミガメ