川に入って生き物と触れ合う【名古屋市立北保育園の川あそび体験を支援しました】

 庄内川河川事務所では、遊びを通して川のすばらしさやおもしろさ、大切さを知る体験型の学習活動を支援しています。子どもたちが川に入って生き物を見て触れることで、身近な川の生態系や環境保全への理解を深めることが目的です。
 8月31日(水)は「矢田川子どもの水辺」にて、北保育園の年長児21名が川あそび体験を実施。水辺の草むらにいる生き物をタモ網で捕獲する「ガサガサ探検」をはじめ、矢田川に生息するお魚にタッチする「お魚ふれあいウォッチング」やジャブジャブ川歩きなどが行われました。

●開催場所: 名古屋市北区 矢田川ふれあい橋下流右岸「矢田川子どもの水辺」
●観察指導等: NPO法人 土岐川・庄内川サポートセンター

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「川の中には何がいるんだろう?」タモ網を片手に、みんな興味シンシン!


≪川の楽しさや大切さを体感≫
 猛暑が少し和らいだ薄曇りの日。午前9時、北保育園の園児たち25名が元気に「矢田川子どもの水辺」にやってきました。さっそく川遊び用の靴に履き替え、水筒をもって中州へ。安全のためのライフジャケットを着せてもらい、水の流れが穏やかな浅瀬をジャブジャブ歩くことからスタートしました。
 その後は、水生生物の捕獲にチャレンジ。最初はぎこちなかったタモ網の使い方もすぐに慣れて、「お魚がいるよ」「アメンボだ」とあちらこちらから歓声があがりました。また当日の朝、スタッフの皆さんによって捕獲された矢田川の魚も、タッチしながらじっくり観察しました。中でもタライに入ったコイは、「こんなに大きなものを間近で見たのは初めて!」と引率の先生たちも感激の様子。生き物と夢中で触れ合う、子どもたちの生き生きとした表情が印象的でした。

会場準備・園児到着

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園児たちのにぎやかな声が飛び交った
ふれあい橋

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スタッフの皆さんに見守られて
ゆっくりと中州に渡る

学習準備

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庄内川河川事務所の山田グループ長から川遊びの注意点を聞き、全員がライフジャケットを着用

ジャブジャブ川歩き

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まずは水に慣れるために、2列になってジャブジャブ川歩きを体験

ガサガサ調査(水生生物捕獲・生物説明)

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隠れている生き物をおびき出すために
草の中を足でガサガサ!

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浅瀬には小さな生き物がいっぱい。
「ほら、水生昆虫だよ」

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「トンボの幼虫“ヤゴ”だね」
つぶさないようにバケツの中へ

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「こんなのがいたよ」と
うれしそうに見せてくれた小さなエビ

生き物タッチプール

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水槽の魚をタライに移したらタッチタイム。
身を乗り出してじっくり観察

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大きなコイを持ち上げようと
園児たちが果敢に挑戦

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夏の繁殖期になると、色鮮やかな婚姻色に彩られる雄オイカワ(左)と足の生えたオタマジャクシ(右)

帰園準備

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コイもドジョウもオタマジャクシも、
捕まえた生き物は川に放流

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「ありがとうございました!」と
サポートのみなさんにあいさつ

●平成30年8月31日(水) くもり 気温34℃
 水温29℃ 水質調査 pH8.5(パックテスト) COD (mg/L) 6(パックテスト)

●捕れた生物(11種類)
 オイカワ、タモロコ、モツゴ、コイ、カダヤシ、カマツカ、ドジョウ、シマドジョウ、ヤゴ、トノサマガエル、ヌマガエル(幼生)