矢田川と親しみ自然環境を学ぶ【名古屋市立廿軒家小学校の河川体験イベントを支援しました】

 庄内川河川事務所では、子どもたちが川に入って生物をとり、楽しく川遊びを体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れたりすることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感する機会として、小学校の「総合的な学習の時間」を支援しています。
 7月3日(火)は、「矢田川橋緑地」で、タモ網を使っての水生生物捕獲や水質調査をサポートし、廿軒家小学校3年生124名の学習を支援しました。

●開催場所: 矢田川右岸 6.0km付近「矢田川橋緑地」矢田川橋より約200m下流
●観察指導: NPO法人土岐川・庄内川サポートセンター

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班ごとにタモ網とバケツを受け取り、川の流れの中で水生生物の捕獲にチャレンジ!


≪川遊びを通して身近な河川環境を学習≫
 7月3日、「矢田川橋緑地」で、廿軒家小学校の3年生が川の環境を学ぶ総合的な学習が行われました。学校から引率の先生と共に河川敷を歩いてやって来た児童たちは、元気に「お願いします!」とサポートのみなさんに挨拶。最初に講師の間野さんからタモ網の使い方を教わり、一人ずつタモ網をもらって「水生生物とり」に挑戦しました。初めはおそるおそる川の中に足を踏み入れた児童たちも、すぐに慣れて川の流れの心地よさに大喜び。広々とした川の流れの中で水生生物捕獲を楽しみ、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、名前や特徴などためになる説明も聞きました。また、3つのタライに入れた、大きなフナやライギョ、ミシシッピアカミミガメに触れる「お魚タッチ」や、川の水と水道水の透視度を見比べる「透視度比較調査」、パックテスト(簡易水質検査)でpH(ピーエイチ)を測る「水質調査」も行いました。
 引率の先生からは、「身近に川があっても、普段は子どもたちに近寄らないように言っていますが、これだけ十分な準備とサポートをしていただいて、川を体験する貴重な経験をさせていただけることは、本当にありがたいです。」と、サポートのため参加したお母さんたちからは、「こんなに身近な川に多くの生き物がいると知って、私たちも楽しかったし勉強になりました。」とのお言葉をいただきました。


学習準備

活動状況1

活動状況2

川遊びでの注意点の説明をする
庄内川河川事務所調査課・山田地域連携グループ長

活動状況3
着方を教わり
全員が安全のためライフジャケットを着用

活動状況4
タモ網の使い方を説明する
講師の間野さん

ガサガサ調査(水生生物捕獲・生物説明)

活動状況5
「つかまえた!」「みてみて何かいるよ」
みんなとっても楽しそう

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説明を聞いた後に水槽の間近に寄って
観察&質問タイム

水質調査

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透視度計をのぞいて
川の水と水道水の透視度の違いを確認

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パックテスト(簡易水質検査)で
水質調査に挑戦し川の水を汚さないことの
大切さも学びました

お魚タッチプール

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タライに入れられた大きなコイにタッチ
「お魚に初めて触った!」「ぬるぬるしてるよ!」

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触れて間近で観察した後のコイを川にリリース
「ありがとう」「元気でね」

帰校

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児童たちからサポートのみなさんに
感謝の気持ちを込めた挨拶

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「ありがとうございました!」「楽しかった!」
元気よく帰路につく児童たち

●平成30年7月3日(火) 晴れ 気温29℃
 水温27℃ 水質調査 pH7.0(パックテスト) COD (mg/L) 6.0 (パックテスト) 透視度 80cm

●捕れた生物(17種類)
 アユ、オイカワ、タモロコ、コイ、カムルチー、カマツカ、スミウキゴリ、ヨシノボリ属、スジエビ、ヌマエビ属、モクズガニ、
 アメンボ、ヤゴ(ハグロトンボ)、ハクイロゲンゴロウ、ヌマガエル(幼生)、ミシシッピアカミミガメ、ヌマチチブ