庄内川河川事務所では、庄内川の河川敷を利用し、子どもたちが川に入って生物をとったり、楽しく体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感してもらう機会として、小学校の「総合的な学習の時間」を支援しています。
6月19日(火)は、「矢田川子どもの水辺」で、タモ網を使っての水生生物捕獲と水質調査をサポートし、西味鋺小学校4年生43名の学習を支援しました。
●開催場所: | 「矢田川子どもの水辺」名古屋市北区成願寺 矢田川ふれあい橋下流右岸 |
●観察指導: | NPO法人土岐川・庄内川サポートセンター |
タモ網を使って水生生物捕獲にチャレンジ!
≪川遊びを通して河川環境を実感≫
梅雨の合間とは思えないほどの青空が広がる「矢田川子どもの水辺」で、西味鋺小学校4年生の川の環境を学ぶ総合的な学習の時間が行われました。児童たちは引率の先生と共に、学校からふれあい橋を渡り、中堤防を歩いて元気に会場に到着。靴を川遊び用に履き替え、タモ網の使い方を教わってから、一人ずつタモ網をもらって「水生生物とり」に挑戦しました。川遊びを楽しんだ後、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、名前や特徴など、ためになる説明も聞きました。また、タライに入れた大きなコイや、自分たちで捕まえた小魚に触れる、お魚タッチも楽しみました。川の水と水道水の透視度を見比べる透視度検査やパックテストも実施して、見た目ではわからなくても川の水が汚れていることや、生活排水で川を汚さないようにすることの大切さも学びました。
引率の先生からは、「学校の授業で、環境についての勉強をちょうど始めているところなので、児童たちにとって、ただ川遊びを楽しむだけではなく、実際に身近な川と接して、川の様子を観察できる良い機会になりました。」と、保護者の方からは、「川にこんなに多くの生き物がいると知って、びっくりしました。」「子どもたちがとても楽しそうで、イキイキしていて、こういう機会を作っていただけてありがたいですね。」とのお言葉をいただきました。
学習準備
会場準備の様子
川遊び用の靴に履き替え流れを渡って中洲へ
安全講話
川遊びの注意点を話す
庄内川河川事務所地域連携課・山田グループ長
ライフジャケットの着方を教わり
安全のため全員が着用
ガサガサ調査(水生生物捕獲・生物説明)
「何かいたよ!」「いたいた捕まえた!」「見て見て大きなのゲット!」みんなとても楽しそう
講師の間野さんから
捕まえた水生生物の話を聞きました
説明を聞いた後は
水槽の間近に寄ってじっくり観察タイム
水質調査
透視度計を上からのぞいて
川の水と水道水の透視度の違いを確認
色の変化で川の水がアルカリ性か酸性かを
調べるパックテストも実施
お魚タッチプール
大きなコイにみんなでタッチ
「すごく大きいね」「ぬるぬるしてる」
みんなでタッチしたコイを川にリリース
「元気に泳いでね」「さようなら」
帰校準備
サポートのみなさんに先生と児童たちから
お礼の言葉がありました
濡れた靴を履き替えて
帰校の準備です
●平成30年6月19日(火) 晴れ 気温28℃
水温 23℃ 水質調査 pH7.5(パックテスト) COD (mg/L) 4.0 (パックテスト) 透視度 80cm
●捕れた生物(14種類)
アユ、オイカワ、タモロコ、コイ、フナ、カマツカ、ドジョウ、ナマズ、ウキゴリ、アユカケ、ヌマチチブ、テナガエビ、ヌマエビ属、
モクズガニ